ロシアのウクライナ侵攻開始から1年  アナスタシアさんとヴィーラさんの思い

ロシアのウクライナ侵攻開始からきょうで1年を迎えます。静岡に避難してきた人たちの現状や1年を迎える思いを取材しました。

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ロシアのウクライナ侵攻開始から1年  アナスタシアさんとヴィーラさんの思い

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 先週日曜日静岡市駿河区のイチゴ農園。

参加者:
「めっちゃおいしい」「すごく大きいね」

 イチゴ狩りを楽しんでいたのはウクライナからの避難者とその家族です。

アナスタシアさん:
「すごくおいしい。幸せ」

 こちらの女性はアナスタシアさん(31)。去年の春、静岡市に住む姉を頼って避難してきました。

アナスタシアさん:
「すごい好き。うれしい。初めて。いっぱいイチゴ」

 去年2月24日、ロシアがウクライナへ侵攻を開始。

 国連人権高等弁務官事務所によりますと、ウクライナで死亡した民間人は8000人以上とされています。

 アナスタシアさんはウクライナ東部のドネツク州の出身。

 多くの犠牲者が出た都市・マリウポリの近くで暮らしていました。

 侵攻で友人も犠牲になりました。

アナスタシアさん(通訳)
「ニュースを見て心がとても痛い。毎日人が死んでいるのを見るのがつらい」

アナスタシアさん(通訳)
「戦争が早く終わってほしいのと平和になりたい」

ヴィーラさん

 静岡県によりますと、2月3日時点で県内で避難生活を続けるウクライナ人は39人。

 ひとりだったり家族とだったり…

 最も避難者が多いのが浜松市で9人です。

 浜松市西区で生活を送るヴィーラさん。

 去年7月に来日し、オイスカ開発教育専門学校で寮生活をしながら日本語を学んでいます。

ヴィーラさん:
「みなさん優しくて色々手伝ってくれる。資料や生活の問題、勉強も手伝ってくれる」

 去年9月に浜松市長と面会した際は緊張した様子だったヴィーラさん。

ヴィーラさん:
「支援ありがとうございます」

 元々日本文化に興味があり、ウクライナの大学でも日本語を学んでいたため、
日本文化にすぐ溶け込めました。

 静岡に来てから訪れた場所は…

ヴィーラさん:
「(富士山)楽しかった。一番上まで行きたかったけど時間なかった」

ヴィーラさん:
「(久能山東照宮)その神社までの階段は長い。神社好き」

 ヴィーラさんは週に1回、弓道の練習をしています。

ヴィーラさん:
「私は弓道をやるとき、色々なことについて考えられなくなる。それが一番いいこと」

 1年前のきょう。

 ヴィーラさんは首都キーウにいました。

ヴィーラさん:
「私の友達も爆弾の音が聞こえたから私に電話して『ヴィーラきょう戦争が始まった』と教えてくれた。最初は全然信じられなかったけど、色々な情報を見て戦争が来る可能性が高かったから、それは事実とやっとわかった」

 ロシアの攻撃は日に日に激しさを増していきます

ヴィーラさん:
「私の大学のすぐ近くにミサイルが来た。友達の家の隣に来てその友達は引っ越した」

 ヴィーラさんの両親や友人は今もウクライナで暮らしています。

ヴィーラさん
「きょうは爆弾の音聞こえた。それは大体家の近くだけど。(停電すると)電話も動かないし、ニュースも見れない。サイレンが鳴ったとわからないから部屋から出ないほうがいいかもわからない。そんなとき変な音が聞こえると本当にびっくりする。本当に怖い」

 侵攻開始からきょうで1年。

「世界はどんどんこの戦争に飽きている感じがする。当たり前だけど忘れないで
ほしい。ウクライナとウクライナ人に色々と支援や応援がほしい」

画像: ヴィーラさん