77歳男性が浄化槽の修理作業中に転落し死亡 会社と元工場長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検 浜松労働基準監督署

 浜松市で去年10月、浄化槽の修理をしていた77歳の男性従業員が死亡する事故があり、浜松労働基準監督署は食品製造販売会社と元工場長を労働安全衛生法違反の疑いで書類送検しました。

 去年10月、浜松市に本社を置く食品製造販売会社の浄化槽の修理をしていた77歳の男性従業員が転落し、溺死しました。労働安全衛生法では、事業者は浄化槽で作業などをする際、穴への転落を防止するために、柵などを設置することを定めていますが、労基署は会社と元工場長が必要な安全対策を怠った疑いがあるとして20日、静岡地検浜松支部に書類を送りました。当時、浄化槽は満水状態で、水の深さは3メートルほどあったということです。

 浜松労働基準監督署管内では、去年1年間で1466件の労働災害があり、死亡した災害は8件に上っているということです。