田辺市長「合併で清水の街づくりが進んだ」…特にごみ処理施設、小中学校の耐震化 静岡・清水合併20年を前に静岡市長

 4月退任する静岡市の田辺信宏市長は、20年前に静岡市と合併した旧清水市について、合併によって街づくりがすすんだと振り返りました。

画像: 田辺市長「合併で清水の街づくりが進んだ」…特にごみ処理施設、小中学校の耐震化 静岡・清水合併20年を前に静岡市長

静岡市 田辺信宏市長:「有形無形の恩恵が清水区民にあると思いますし、市長に就任してから12年間、そのことについてずっと伝え続けてきたと自負している」

 2003年に、旧清水市と合併した静岡市。定例会見で記者から旧清水市にもたらした恩恵について尋ねられた田辺市長は次のように語りました。

静岡市 田辺信宏市長:「旧清水市はごみ問題で悩んでいた。施設が老朽化してたので建て替えなきゃいけない。庵原地区の茂畑に新しい清掃工場を計画してたんです。でも、清掃工場って迷惑施設という部分もあるので、なかなか逡巡をしてたんです」

 具体的な例としてごみ問題を挙げた田辺市長。合併したことで清水区のごみを葵区の2つの清掃工場で処理することができるようになったと話しました。また、当時の静岡市に比べて大きく遅れていた旧清水市内の小中学校の耐震化を優先的に進めたことで、現在では耐震化率が100%になったと胸を張るとともに、清水駅東口に整備されたコンサートホールにも言及しました。

静岡市 田辺信宏市長:「市民文化センターというすごく小さなコンサートホールしかなかったんです。それもすごく老朽化をしてます。合併したことにより、記念事業として駅の東口にマリナートという素晴らしいコンサートホールが整備された。トヨタの車でいうと今までアクアに乗っていた。急にクラウンに買い換えたという感じでしょうかね」

 4月退任する田辺市長は「日常生活に大事なインフラの整備からマリナートまで、合併したことによって清水のまちづくりが進んだ」と合併後の20年間を振り返りました。