騒然! 住宅街に“カモシカ”相次ぐ目撃 民家の玄関に出没したり警察官の目の前を横切ったり 静岡・藤枝市

 藤枝市青島。JR藤枝駅の西側に位置するエリアです。この付近で20日、“ある動物”の目撃情報が相次ぎました。

画像: 和田佳代子記者

和田佳代子記者

和田佳代子記者(20日):「藤枝市の閑静な住宅街のこのあたりで、カモシカの目撃情報がありました」

目撃者「玄関の前でウロチョロしちゃってて」

 市によると、20日午前7時頃、藤枝市下青島地区を歩いていた人から、110番通報があったといいます。その30分後には、通報があった現場から北におよそ800メートル先の場所でも目撃情報が。番組では実際に“それらしき動物”を目撃した人に話を聞くことができました。

画像1: 目撃者「玄関の前でウロチョロしちゃってて」

目撃した人:「車をこっちに運転してきたんですよね。そしたら“シカ”らしきものがいて」

 女性が“カモシカのような動物”を見かけたのは午後1時ごろ。小学生の子どもの下校を待っていた時間のことでした。実際に、その時撮影したという写真がコチラ。

画像2: 目撃者「玄関の前でウロチョロしちゃってて」

目撃した人:「普通の道路にいるっていうのがびっくりして、ん?みたいな。ちょっと『…』って感じでした。色はグレーと白っぽいのが混ざっているような、獣な感じ。大きさは1メートルくらいなのかな」

 住宅街を颯爽と歩いているようにも見える「獣(けもの)」。こちらの写真では、民家の玄関から中を伺うようなしぐさを見せています。

目撃した人:「住宅の中に入っちゃったんだけど、玄関の前でウロチョロしちゃってて。凶暴性っていうのは、あんまり感じはしなかったですけど、びっくりしたら何するか分からない感じ」

画像3: 目撃者「玄関の前でウロチョロしちゃってて」

 最終的には、庭から住宅街に消えていったといいます。静かな住宅街に驚きを与えた野生動物の出現。

数日前には浜松市でも

 実は県内では、ここ数日の間に浜松市でも…

画像: 浜松市提供

浜松市提供

 浜松市が公開したのは、10日に撮影されたという国の特別天然記念物の「ニホンカモシカ」の写真です。目撃されたのは浜松市中区葵西。こちらも住宅街です。浜松市でも「カモシカ」の目撃情報が相次いでいて、19日にも東区で目撃情報が寄せられています。過去にも突如として県内の住宅街に現れ、大捕り物となった“お騒がせ動物”たち。なぜこのようなことが起きるのか?

静岡県農林技術研究所「夜出てきて帰る方向を間違えて住宅地に迷い込んだ」

画像: 静岡県農林技術研究所 大橋正孝さん

静岡県農林技術研究所 大橋正孝さん

静岡県農林技術研究所 大橋正孝さん
Q.通常野生動物が住宅街に現れる理由は?
A.「夜出てきたところで、帰る方向を間違ってしまったり、住宅地に迷い込んでしまった」

Q.今回、藤枝市で目撃された動物の正体は何なのでしょうか?
A.「色、形、大きさで考えて、今の時期で考えますと、カモシカの可能性が一番高い。カモシカは子どもの個体が親から離れて、縄張り性の動物なので、他の動物がいない生息地を求めて動く。幼獣であった可能性が高い」

藤枝市「見かけた際は連絡を」

 警察によると、21日は午後0時半頃、藤枝市駿河台で住民がカモシカとみられる動物を目撃。さらに、交番の警察官の目の前をカモシカとみられる動物が横切って行ったといいます。

藤枝市農林基盤整備課 伊久美良和課長:「温厚であったりですとか、非常に憶病な動物でありますので、基本的には見守っていただいて、警察と連携してパトロールしているので、見かけた際は連絡をいただけると非常にありがたい」