【豪雨】去年9月の台風で被害…100万円かけて改築したばかりの倉庫に泥流 「機械がみんなやられちゃった」 静岡・磐田市

被害のあった住民:「これだもん、ここまで来た。機械がみんなやられちゃった」

去年9月の台風15号で被害を受けたため、倉庫は100万円をかけて改築したばかりでした。
被害のあった住民:「扉が開かない。泥が詰まっている。とらにゃあいけない。こっちだってひどいもんだ。またかき出さないといけない」
須藤誠人アナウンサー:「私がいま立っている場所から50mほど先に行ったところが堤防が決壊した場所。敷地川からほど近い場所にある農機具小屋です、きょう住民の方が土砂の撤去作業を行っています」

きょうも近所のボランティアたちの手によって、泥の運び出し作業が行われていました。
須藤アナ:「こちらには地元住民が運び出した泥が積まれています。水分を多く含んだものもあれば、段々と乾いてきたものもあります。重さもかなりあります。きょうは強い日差しも照り付けているので、作業もかなり大変だと考えられます」
ボランティア「暑い」 汗だくで作業
泥かきをしていたボランティアは…

ボランティア:「普通に暑い」
Q.トラックで何往復?
A.「トータル入れたら何十往復」
川が海のように…
こちらは2日夕方に撮影された映像です。川岸に積まれた土のうが崩れ、濁流が住宅の方へと流れ込んでいます。

撮影したのは、すぐ近くに住む男性でした。
須藤アナ「本当に目の前が湖というか、海のようになってますね」
男性:「あそこに今重機が入っている、一番最初に越水したところがあそこ。ここに土のうが積んである、去年の台風15号被害で5段くらい積んであったけど、大雨を繰り返すうちに崩れていく。その状態で今回の大雨、台風が来たので。何というか、憤りというか…。一番の問題は去年被災した方が、半年後にもう一回被災した。この精神的ストレスというのは、かなりのものだと思いますね」

去年に続き被災した男性「家電を買い替えたばかりなのに」
自宅が被害にあった伊藤賢さん:「1m30ぐらい水位が上がっているんで」
川から30mほどのところに住むこちらの男性は、去年の台風被害を抱えたまま、今回の大雨で再び被害を受けました。

伊藤賢さん:「新しいテレビとかがあって、まだ家電もきたばっかりだった。エアコンも買い替えて今年のこれから暑くなるシーズンを迎えられないまま役目を終えてしまったという」
伊藤さんの自宅の一部には、去年の台風被害から放棄した場所も。現在、引っ越しも検討しているそうです。
伊藤賢さん:「(川の決壊は)あらかじめ予想ができていたので、私たちの家は金曜の昼までには避難が完了できていた。今後もあると思うので、基本的に最低限の補修をして最低限の生活を現状しようかなと」
草地市長「県とも相談し…」
復旧が進む中、再び起きた被害。3日、現地を視察した磐田市の草地博昭市長は…。

静岡・磐田市 草地博昭市長:「今回は仮復旧だったので、全体の見直しが必要ということも含めて、県と調整しなくてはいけないと思っている」
また、4日、警察は磐田市に隣接する袋井市の海岸で、男性の遺体が見つかったと発表。行方不明となっていた磐田市の70代男性の可能性があるということです。