富士山山開きの日に遭難2件…50歳男性が下山中転倒し左足首を負傷 26歳女性は登頂断念し引き返すも体調不良に 静岡
富士山の静岡県側にある3つの登山ルートの山開き初日の7月10日、けがや体調不良で2人の登山者から救助要請がありました。
10日午後0時半ごろ、「下山中にバランスを崩して転倒し、足を負傷した人がいる」と同行者から警察に通報がありました。けがをしたのは神奈川県川崎市に住む会社員の男性(50)で、男性は午後2時15分ごろ、富士宮警察署の山岳遭難救助隊に救助され、富士宮口5合目で救急隊に引き継がれました。
警察によりますと、男性は10日午前3時半ごろ、5人のグループで登山を開始し、午前11時ごろ山頂に到着しました。その後、下山中に富士宮口8合目から元祖7合目付近でバランスを崩して転倒し、左足首を負傷したということです。
また、10日午後1時すぎ、須走口の下山道「砂走り」本6合目付近で、「具合が悪そうで、うずくまっていて動けなくなっている女性がいる」と通りかかった人から110番通報がありました。警察によりますと、女性はアメリカ国籍の教員(26)で、めまいと吐き気を訴え、動けなくなっていたということです。救助に当たった御殿場警察署の山岳遭難救助隊員が女性を発見し、病院に搬送しました。
女性は9日、友人と2人で須走口から入山し、本7合目の山小屋に1泊。その後、山頂を目指しましたが、8合目付近で登頂を断念し下山していたということです。