【観光バス横転29人死傷事故】運転手の被告は「4速でも下れると安易に考えた」と公判で語る

去年10月市静岡県小山町で観光バスが横転し、29人が死傷した事故の裁判で、当時バスを運転していた運転手の男は「4速でも下れると安易に考えた」と話しました。

画像: 静岡地裁沼津支部

静岡地裁沼津支部

 起訴状などによりますと、去年10月小山町須走の県道で観光バスが横転し、1人が死亡、28人が重軽傷を負いました。

 当時、バスを運転していた埼玉県の会社員の被告(27)はフットブレーキの使いすぎにより、ブレーキが利きにくくなり事故が起きたとして、過失運転致死傷の罪に問われています。

 18日の公判で被告は、当時の様子を振り返り「低速のエンジンブレーキを利かせて、フットブレーキの使用頻度を少なくし負荷を減らすべきだった」と話しました。

 また、事故当時、フットブレーキを多用した理由については「フェード現象は知っていたが、フットブレーキを使用すれば4速でも下れると安易に考えた。お客様の乗り心地を考え4速で下った」などと話しました。