【リニア】「駅ができないから反対している」中谷経産副大臣の発言に…静岡・川勝知事「直接会話したい」 難波静岡市長「みんな一生懸命頑張ってる」

静岡市 難波喬司市長(27日):「リニア問題については、関係者はなんとかうまい解決方法はないかと一生懸命頑張ってるわけですね。そういうことに対して、駅ができないからということで、決めつけられるっていうのは…」

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中谷真一経産副大臣「駅ができないから反対している」

 28日の定例記者会見で静岡市の難波市長が言及したのは、25日に経済産業副大臣の口から飛び出したリニアに関する“ある発言”です。

画像: 中谷真一経産副大臣「駅ができないから反対している」

中谷真一経済産業副大臣:「自分のところに駅ができないからといって反対するのはとんでもない話だ。川勝知事の元に行き文句を言おうと思った」

 この発言は衆院・山梨1区選出の中谷真一経済産業副大臣が25日、甲府市内で開かれたリニアの経済団体の会合で口にした発言です。工事着手を認めていない静岡県を「駅ができないから反対している」などと批判しました。

川勝知事「直接会話をしたい」

 「文句を言おうと思った」と名指しされた川勝平太知事。26日、山梨県で開かれた全国知事会の場で取材に応じました。

静岡県 川勝平太知事:「今回、乗り込んでこられなかったので、私の方からぜひ中谷副大臣閣下のところに参って、直接ご意見賜れればと。もし聞いてくれたなら私の方も説明したい」

 川勝知事は経産副大臣と“直接会話をしたい”意向を示しました。

画像: 川勝知事「直接会話をしたい」

静岡県 川勝平太知事:「私どもが足を引っ張っているかのように言われるのは、期成同盟会に入っていることをご存じなのかと思ったりする。私の方から中谷副大臣閣下のところに参りまして、直接ご意見をいただければ」

 静岡県として期成同盟会に加盟し、自らも「リニア推進の立場」と強調している川勝知事。リニアの工事をめぐっては、水問題の懸念から静岡県側も慎重な姿勢を示していますが、「駅ができない」ということについて、知事は…。

静岡県 川勝平太知事:「そんなことは言っていない。何を怒っているのか、正確にご自身の口から直接伺ったほうがいい」

静岡・難波市長「国もJRも県も市も、みんな頑張っている」

 まさに、寝耳に水とも言える、経済産業副大臣による苦言。この静岡のリニア問題に対する姿勢を現職の副大臣が口にしたことについて、リニアの工事が行われる予定の静岡工区、静岡市の難波市長は、発言の意図は分からないと前置きしたうえで、次のように話しました。

画像: 静岡・難波市長「国もJRも県も市も、みんな頑張っている」

静岡市 難波喬司市長:「国土交通省も、JR東海も、県も市も共通認識を持って、みんなでそれを何とかできないかと一生懸命頑張ってる訳ですよね。そして多くの方々が、それにご支援をいただいているわけです。だから、そういうことをしっかり見ていただいた上で、問題解決を図っていく。しかもそれは行政機関に属している方で、行政機関の責任ある立場におられる方は、皆さんが何をやっているのかという現実をしっかり見ることが、私自身も必要かなと思います」

       (7月28日放送)