伊豆市の土砂流出問題で宗教法人とその代表らに3000万円余りの支払いと土地の撤去を命じる判決 静岡地裁沼津支部

敷地から廃棄物が混じった土砂が流出しているとして、静岡県伊豆市が宗教法人などを相手に損害賠償を求めていた裁判で、地裁沼津支部は3100万円あまりの支払いを命じました。

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伊豆市の土砂流出問題で宗教法人とその代表らに3000万円余りの支払いと土地の撤去を命じる判決 静岡地裁沼津支部

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 2020年6月ごろから、伊豆市大平柿木の宗教法人「平和寺本山」の敷地内に、コンクリートやプラスチック片など産業廃棄物が混じった土砂が搬入されていて、隣接する伊豆市の土地にその土砂の流出が確認されていました。

 市は対策や土壌の検査にかかった費用の賠償と、堆積している土砂の撤去などを求めて、宗教法人と代表ら4人を相手に訴えを起こしていました。

 3日の判決で地裁沼津支部は、平和寺本山と元代表を除いた3人に対し合わせて3113万円の支払いと土砂の撤去を命じました。

 裁判終了後、伊豆市が会見を開きました。

伊豆市 菊地豊市長:
「2年余りにわたる法廷での係争に、一つの区切りがついたということで安堵はしている。なお未だに平和寺敷地内に残された廃棄物混じりの土砂の除去については県などと連携しつつ適切に対応して参ります」

一方、平和寺本山の大野和一代表は、「支払いや土砂の撤去については応じるが元代表に責任が問われていないことは納得がいかない」などと話し、控訴する方針です。