「値上げの波」止まらず…おにぎり屋さん「上がっていない具材はない」 仕入れ値2倍…メニューから外すか悩んだ具材も

 9月も「値上げの波」が押し寄せました。調査会社・帝国データバンクによりますと、値上げとなる食品は2067品目。みそやしょうゆなどの調味料や、冷凍食品、菓子、アイスなど、多岐にわたります。毎月のように様々な食材が値上がりしている今、じわじわと私たちの食生活にも影響が出てきています。

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掬屋 滝本好男店長:「もう上がっていないものがない」

 15種類以上のおにぎりの他、10種類以上の弁当や惣菜を販売している静岡市清水区にある「掬屋(むすびや)」。おにぎりはちりめん山椒や紅さけ、お弁当はそぼろ弁当などが人気のメニューですが、その具材や調味料の止まらない値上げに悩まされています。

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掬屋 滝本好男店長:「海産物で一番の値上りが、おにぎりの具材のちりめん。(去年と比べて)約2倍になって、仕入れが1キロ1万円ぐらいいった」

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 具材の中でもサケやツナなどの海産物や卵の値上げが大きく影響し、9月から、やむを得ず商品の値上げに踏み切ったといいます。

ちりめんの「おにぎり」は180円から50円上がって230円に。他の「おにぎり」も10%から20%ほどアップしている他、弁当も10%ほど値上げしたということです。

掬屋 滝本好男店長:「本当はもっと前から値上げをする手筈だったが、値上げすると客足も落ちるということから、かなり心配してなかなか値上げに踏み切れなかった。ここへきて収支決算していると、かなり厳しくなってきた。やむを得ず今月からという形になった」

 ちりめんに至ってはメニューから外すことも考えるほどで、値段も本当はもっと上げたいところを抑えたといいます。

掬屋 滝本好男店長:「ちりめんはやめるかどうしようかというところで迷ったが、かなりの人気商品だから、食べたいお客さんからの支持あるものは、やはりなんとか残したいなと」

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 商品が値上がりしていることについて利用客は-。

静岡市民 70代
Q.商品の値上げについて
A.いいものを作るにはお金がかかるから、そこは仕方がないと思う

静岡市民 60代
Q.商品の値上げについて
A.困ったなって思う
Q.値上げが続いても今後も買っていく?
A.自分じゃない味を、こういうおいしいところでちょっと食べたりするのが大変助かる。うまく利用していけたらなと思う。

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 「掬屋」では経費の削減に努め、なるべく値上げは抑えたいとしています。しかし、経営努力では補いきれないほど物価高騰が続いているため、今後の見通しは立っていないということです。

掬屋 滝本好男店長:「私どもはおいしいものを安く提供したいということは常日頃考えているが、購入する資材と原材料が値上げになれば、必然的に値上げをせざるを得ない」

   (9月5日放送)