【リニア新幹線工事】発生土の置き場について静岡市や専門部会と連携して検討する姿勢を示す 静岡県・川勝知事
リニア新幹線の工事で出る土の置き場を巡り、川勝知事は今後市と協力して安全性を検討する姿勢を示しました。
川勝知事:
「いわゆる深層崩壊頻度マップで、一番高い確率で深層崩壊が起こる場所であるというふうに言われているということですから」
リニアトンネル工事による発生土の置き場の安全性について、こう話した川勝知事。
土の置き場の候補地となっている静岡市葵区の「ツバクロ」では、土壌の中が崩れる深層崩壊が起きる可能性があるとして、静岡県はJR東海に候補地の再検討と、実際に災害が起きた場合の環境保全策を求めています。
これに対し静岡市の難波市長は「盛り土がない状態で深層崩壊が起きると、河川にどんな影響が出るか、河川管理者の県が評価すべき」との考えを示していました。
難波市長「県がそれを行うことなくJR東海に対し、盛り土の存在による河川水位、および土石流の変化を示して安全確保を求めているのであれば、その妥当性については疑問がある」
22日川勝知事は、静岡市や専門部会と連携して危険性を検討していく姿勢を示しました。
川勝知事:
「難波市長に言われる通りでありまして、否定する理由は全くありません。深層崩壊に関わる件につきましては、難波市長さんも優れた技術官僚としての知見もお持ちで、一緒にシミュレーションをしていければというふうには思っております」
「もう秋なんですね」
一方、1月に岸田総理が県内の駅などの停車頻度の増加について、「夏をめどに一定の取りまとめを行い関係者に適切な説明をしたい」と述べていたことについては、動きはまだないと明かしました。
川勝知事:
「もう秋なんですね。暦の上では。ですから、夏までというのは どうなっているんでしょうか。これはやはりきっちりとなぜ遅れているのかも含めて、首相としてはぜひおっしゃったことを我々にお示しいただきたいというふうに思っております」