鈴木浜松市長が静岡県知事選出馬断念…その舞台裏 川勝知事とスズキ会長は…
浜松市 鈴木康友市長:「知事選に立候補することはありえません。市長の立場で区の再編という最大の公約がちょうど大きな正念場を迎えている。これをしっかり務めないといけないし、出馬となれば後継をどうするかということもあるが、後継が空白のままで出馬することも考えられない。しっかり任期をまっとうして、市長の責務を果たしていくと」
自民党や経済界などから擁立論が浮上し、動向が注目されていた浜松市の鈴木康友市長。12日午後、取材に応じ、「不出馬」を表明しました。
Q.自民党からの要請はどのような形で?
浜松市 鈴木康友市長:「特に個別のことはコメント差し控える」
関係者によりますと、鈴木市長の擁立をめぐっては、自民党県連の上川会長が鈴木市長に直接、出馬を要請し、鈴木市長も前向きに考えたいという趣旨の回答をしたことから、具体的に選挙態勢や選挙資金の調整、支援団体などへの根回しも行われていました。先週9日の金曜日には鈴木市長は行政区再編をまとめることを自民党がのむことなどを条件に、「出馬したい」との意思を関係者に伝えました。その時点では12日、出馬表明する方針だったとみられます。
しかし、その後、後援者から「市政に専念すべきだ」などと強く説得され、一転して出馬を断念したということです。
浜松市 鈴木康友市長:「要請があったのは事実だが、今言ったように、私の積年の課題であります、区の再編も道半ばですし、ご期待いただくことは、政治家として、大変ありがたいことだが、私もフリーハンドの立場ではない。現職の市長という立場で、大変、重要な課題も抱えているので、現実的には次のステージは考えにくい」
川勝知事は13日に出馬表明か
一方、川勝知事はあす13日の定例会見で、正式に出馬を表明する見通しです。けさ、取材に応じた際には。
Q.きょう浜松市の鈴木市長が知事選への態度を表明するとみられているが、受け止めは?
静岡県 川勝平太知事:「どうなさるんですか?」
Q.不出馬、出馬しない意向を示されるのではとみられている
静岡県 川勝平太知事:「とにかく康友さんは区割り(行政区再編)をやり遂げないといけない。私も区割りには賛成ですから」
Q.あすの会見はどんなこと話す?
静岡県 川勝平太知事:「出馬に関することです。あらゆる質問にすべて答えていますから、今まで」
注目の川勝知事の会見はあす13日午後2時から行われます。
今回も川勝知事を支援するかの質問に、スズキ会長は…
またこれまでの選挙で、川勝知事、鈴木市長、双方の支援者であったスズキの鈴木修会長もけさ、報道陣の取材にこたえました。
鈴木修会長は、川勝知事から知事選に関する連絡はないとしたうえで、「出馬は個人の自由」と話しました。また、記者から「川勝知事が立候補した場合、今回も支援するか」と問われると、「他に候補者がいないのでなんとも」と話し、明言を避けました。
県政への思いを問われた浜松市長「まずは任期を全うしたい」
Q.市長の任期後に、今後の県政への思いはあるのか?
鈴木康友市長:「とても先々のことを今ここで、仮定をお話することはできない。まずは任期を全うすることに専念したい」
知事選は6月3日告示、20日投開票です。