【静岡高校野球2026】夏の主役は俺たちだ・野手編
プロ注目の逸材たち
最注目の野手は後藤幸樹(沼津商)。強肩強打の捕手で、ドラフト候補にも名前が挙がっている。何といっても魅力は強肩だ。二塁ベースへ一直線に伸びる送球は圧巻。春の大会ではイニング間の送球にやや不安定さも見られたが、夏に向けて精度を高めてきた。パンチ力ある打撃に加え、足でも存在感を示す。
後藤と双璧をなすのが、髙塚克己瑠(浜松江之島)。山梨学院から転校し、この夏に公式戦初出場を果たす。風格漂う体格から繰り出す鉄砲肩で走者を刺し、マウンドに上がれば最速140キロの剛球で打者を圧倒する。この1年間で25本塁打以上を積み重ねた長打力も兼ね備える。
県ナンバーワン遊撃手との呼び声が高いのが門倉眞治朗(浜松学院興誠)。遠投100メートル超の強肩を誇り、三遊間の深い位置からでも走者を刺せる。一振りで試合の流れを変える打撃も必見だ。
この春、急成長を遂げたのが髙橋舵真(知徳)。3月の駒沢大との練習試合で2本塁打を記録すると、県大会準決勝の聖隷クリストファー戦で髙部陸から一発を放ち、決勝でも豪快なアーチを描き、初優勝に貢献した。体全体を使ったスイングで、インパクトからフォロースルーまで迫力がある。
強力打線に要注目
静岡高の強力打線も見逃せない。4番を張る平野光星は2年生ながら、すでにプロのスカウトが注目する逸材。軽くミートしただけでもスタンドまで運べるパワーを秘める。
さらに、大舞台に強い名取凜人、スケール感あふれる奥山篤樹、故障から復帰した村上諒が並ぶオーダーは破壊力十分だ。
常葉大菊川も負けていない。牽引する小川優人は、ブレの少ないスイングからレフト方向へ強烈な打球を弾き返す。守備力の高さも光る
隠れた実力者たち
重松聖人(掛川西)はスピードスター。50メートル5秒9の俊足を武器に、出塁すれば塁上を駆け巡る。中堅守備でも、その脚力を生かして縦横無尽にグラウンドを駆け回る。
栗田怜旺(島田商)は「勝ちたい」という思いが全身からにじみ出る二塁手。入学後はいまだ公式戦で勝利を味わえておらず、目立つ存在ではないが、逆方向を中心に鋭い打球を連発し、出塁すれば積極果敢に盗塁を狙う。二塁守備では球際の強さが際立ち、苦しい体勢からでもアウトを奪える。
スイング軌道が美しい伏見響(東海大静岡翔洋)、勝負強さが持ち味の永野泰大(清水桜が丘)、広角に打ち分ける岩﨑圭秀(沼津東)にも注目したい。
2年生では若林駿斗(加藤学園)、舘希竜&駒橋一吹(ともに磐田東)、濵惺也(浜松開誠館)も楽しみな存在だ。
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取材・文=栗山 司
くりやま・つかさ 1977年、静岡県生まれ。スポーツライター・編集者。雑誌『野球小僧』の編集者を経てフリーに。2012年に地元・静岡に根差した野球雑誌『静岡高校野球』を自費出版で立ち上げ、年2~3回発行。ブログ『静岡野球スカウティングレポート』(http://tsukasa-baseball.cocolog-shizuoka.com/
) でも県内の野球情報を発信する。
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