「まさか土石流でこんなことになるとは…」 メディアの映像にたびたび登場した4階建てのビル ついに解体作業始まる 静岡・熱海市
2021年7月に起きた静岡県熱海市の土石流災害。発災当日SNSに投稿された映像に写っていた、店舗兼住宅の本格的な解体作業が始まりました。
三浦徹記者:「土石流の被害が伝えられたときにメディアによく登場したこの建物。もうじきその姿を見ることができなくなります」
解体作業が始まったのは、熱海市伊豆山地区にある「丸越酒店」の店舗兼住宅です。SNSに投稿された発災時の映像に映っていた土石流が直撃した4階建ての建物です。
丸越酒店
高橋幸雄さん:「地震に負けない建物を作ろうと基礎から見てましたので。丈夫なのは分かっていたけど、まさか土石流でこんなことになるとは思わなかった。最初は悔しい、悲しいだったけど今は感謝ですね。子どもを育てたし孫もできてよかったし、もう感謝以外ない。もう前向きにそう考えるしかない」
午前始まった工事は、建物の南側に重機を入れ壁が壊されました。作業は来月末には終了する予定です。
近隣の住民:「目立つところにどーんとあったのがね、やっぱなくなるのさみしいですよね」
熱海市は罹災証明などで半壊以上と認定された建物のうち、申請があったものを対象に公費で撤去を行う予定で、市によりますと公費解体の対象となる89件のうち10日時点で57件について解体の申請があったということで