雨の中捜索続く熱海市 静岡県は県内の盛り土を緊急点検へ
静岡県熱海市伊豆山の土石流は発生から12日目です。先ほど熱海市は、きのう死亡が確認された1人の身元が判明したと発表しました。
斉藤慎一朗記者:「熱海市内にはけさから雨が降ったりやんだりの状態が続いている。現場には大量の土砂が残っているところもあり、消防隊員は土に足を取られながら捜索を続けている」
土石流の発生から12日目となるきょうは、朝から断続的に強い雨が降ったりやんだりを繰り返し、足元が悪い中で捜索が行われました。
静岡地方気象台によりますと、不安定な天気はあすまで続く予想でぬかるんだ土砂に捜索は難航しそうです。
熱海市はきのう死亡が確認された男性の身元について、石田明さん(69)と発表しました。この土石流で11人の死亡が確認されていて、いまだ16人が行方不明となっています。
現時点で523人が避難生活を送っていて、県はこれまでに県営住宅など113戸を確保しています。あすからは、熱海市役所に住宅確保に関する相談窓口が設置され、県と熱海市の職員が対応にあたります。
一方、県は被害を甚大化したとされる盛り土について、緊急点検を実施すると発表しました。対象は、県内にある盛り土のうち法令に違反した行為を県が指導している箇所や、「山間部にあり15メートルを超えている」箇所で、あすから30日まで行われます。