熱海土石流災害「盛り土が届け出通りの15メートルの高さで施工されていれば盛り土全体の崩落は起きなかった」

おととし7月におきた静岡県熱海市の土石流災害について、静岡県は解析結果を発表し、盛り土の高さが届け出通りであったら崩落は起きなかったと結論付けました。

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熱海土石流災害「盛り土が届け出通りの15メートルの高さで施工されていれば盛り土全体の崩落は起きなかった」

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 おととしの土石流災害では災害関連死を含め28人が死亡しています。

 県は去年検証委員会の最終報告書で、実際に業者が造成していた高さおよそ50mの盛り土の崩壊過程を解析し、「激しい雨で盛り土の中の地下水が上昇し、急激に柔らかくなった。土が滑って最終的に盛り土全体が崩壊した」と分析していました。

 今回、県は盛り土の高さを土採取等規制条例で業者が届けていた15メートルに変え、改めてシミュレーションを実施しました。

 その結果、「前回に比べて盛り土内への地下水の流入が少ないため、崩落のきっかけになった土が急激に柔らかくなる現象は起きなかった」との見解を示しました。

 そして「盛り土が届け出通りの15メートルの高さで施工されていれば盛り土全体の崩落は起きなかった」と結論付けました。

杉本敏彦砂防課長:「15mという届け出の内容で施工していれば、大規模な崩落は無かったと認識している。地元の皆さんが求めている内容について、答えることができたと考えている」