熱海市の土石流 流れた土の多くは別の場所から運ばれた可能性大 静岡県が盛り土調査を報告
熱海市の土石流の起点とされている盛り土について、静岡県の調査で流れた土砂の多くが別の場所から持ち込まれた盛り土の可能性が高いことが分かりました。
静岡県
難波喬司副知事:「サンプリング調査なので明確には言えないが、少なくとも80%以上は外から持ってきたものだということが分かります」
調査は土石流の起点とされる盛り土が崩れた上流部分と、住宅があった中流部と下流部あわせて8カ所の土を採取し行われました。県によりますと、中流部と下流部の土は上流部の地山の土に比べてカルシウムを多く含んでいて、流れた土の多くは外部から持ち込まれた土とみられています。
県は今後、調査の地点を増やし流れた土のうち盛り土が占める割合を算出する方針です。今回の調査結果は県のホームページで公表し、土の特徴から盛り土がどの場所から運ばれて来たかについて、地質学者などから意見を集めるとしています。