熱海土石流災害「盛り土が届け出通り15メートルだったら崩落は起きなかった」静岡県の検証委員会
おととし7月に発生した静岡県熱海市の土石流災害について、県は盛り土の高さが届け出通りだったら崩落は起きなかったという解析結果を発表しました。
県は熱海市で起きた土石流の発生原因を調査する検証委員会を設置し、去年最終報告書を公表しています。
その報告書では高さ50m程度の盛り土の崩壊過程をシミュレーションし、「激しい雨で盛り土の地下水が上昇し、急激に柔らかくなった土が滑って崩壊した」と分析しています。
今回は盛り土の高さを届け出通りの15mに変えて改めてシミュレーションを実施しました。
その結果「盛り土への地下水流入が少なく土が柔らかくなる現象は起きなかった」という見解を示しました。
そして「盛り土が届け出通り15メートルの高さだったら盛り土の崩落は起きなかった」と結論付けました。