静岡・熱海市 1人の遺体の身元判明 被災者向け応急的住宅の再募集始まる
静岡県熱海市の土石流災害の現場では、きょうも捜索活動が続きました。また被災者を対象とした応急的住宅の再募集も始まりました。
1人の遺体の身元が判明
白鳥衛記者:「熱海市伊豆山の中腹部に来ています。現在も複数の重機による土砂の撤去作業が続けられています。またあちらの住宅が土石流の激しさを物語っています」
先月、大規模な土石流の被害を受けた伊豆山地区では、きょうも朝から捜索活動が進められました。熱海市によりますと、おととい見つかった遺体の身元は熱海市伊豆山の松本季和さん(31)と判明しました。季和さんの父孝広さんと母・光代さんも、すでに遺体で発見されています。
身元が判明された松本季和さんを知る伊達直斗さん(仮名)
「やっと3人が見つけてもらえて。神社のお祭りとかで見たときに(家族と)すごく仲良くしていた姿を思い出すと、やっとお父さんとお母さんのところにやっと行けたのかなと思うとちょっとほっとした」
死者は25人、行方不明者は2人となっています。
応急的住宅の再募集が始まる
また応急的住宅の再募集が始まりました。熱海市によりますと今回の再募集では県営住宅28軒、市営住宅1軒など合わせて57軒の公営住宅と民間の賃貸住宅が対象となります。28日から随時鍵を渡し、入居日から最長2年間利用することが可能ということです。
きのうの災害対策本部後の会見で、斉藤栄熱海市長はホテルにいる避難者に対して、今月末を目標に次の応急的住宅を決めてほしいと改めて要請した事を明らかにしました。ただし引っ越し期間なども考慮して、8月末にすぐに避難所としているホテルを閉鎖することはせず、個々の事情に応じた対応をしていくということです。
斉藤栄市長:「様々な理由で、なかなか、そういう気持ちになれない被災者もいらっしゃいます。応急的な住宅ではあるが 非常に大切なことでありますので」
市によりますと、きのう時点でホテルへの避難者は177人となっています。