暑さの中、土石流による行方不明者の捜索が続く 静岡・熱海市

  静岡県熱海市伊豆山地区の土石流発生から9日目となりました。現場では、きょう11日も朝から総勢1700人態勢で行方不明者の捜索が続いています。

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暑さの中、土石流による行方不明者の捜索が続く 静岡・熱海市

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熱海市 斉藤栄市長:「(きょう)現時点までで新たな発見者はいない。行方不明者はきのう1人、本日1人、死亡した方の身元が確認された。行方不明者の数は、きのう時点から2人減り、18人となっている」

 静岡県などによりますと、6日に死亡が確認され身元が分かっていなかった女性が、熱海市伊豆山の古川静子さん(77)と判明しました。これで、これまでに死亡が確認されている9人すべての身元が判明しました。いまだに18人の行方が分かっていません。
 また、熱海市は明日から3日間で、被災現場の一時帰宅を検討していると明らかにしました。

熱海市 斉藤栄市長:「詳細は調整中と報告うけていますが、あすから3日間にわたって、1世帯2人で滞在時間は2時間」

 一方、捜索現場では、きょうも気温が上がり、厳しい環境での捜索が続いています。

須藤誠人アナウンサー:「崩壊してしまった住宅から出た瓦礫を自衛隊員たちが、手渡しで運び出していきます。運ばれた瓦礫は山のように積まれています」

 きのう身元が判明した熱海市伊豆山の太田洋子さん(72)をよく知る近隣住民がその胸中を語りました。

太田さんの知人:「とにかく洋子さんが見つかったことが、なんかほっとしているより悲しい。亡くなったのだという気持ちはあるが、実感がわかない」

 また熱海市伊豆山地区では、11日午後1時時点で186世帯で断水が続いており、167世帯でガスの供給が止まっています。