静岡・熱海市の土石流災害で犠牲の古川謙三郎さん 小学校で活動…運動会の日の早朝にグラウンド整備「子どもたちが走りやすいように」
静岡県熱海市の土石流災害で、20日に身元が判明した古川謙三郎さん。シルバー人材センターに登録し、12年ほど前から地元の小学校で見回りや清掃活動を行っていました。
古川さんは災害前日まで小学校で仕事をしていて、子どもたちにも慕われていたといいます。
小学校の関係者
「草取りをしていただいている様子を見ると、小さい草まで全部取っていただいているので、几帳面にお仕事をする方だと思っていた。運動会の日の朝に早く来ていただいて、グラウンド整備をして『子どもたちが走りやすいように』と言って砂をならしていただいていたのが、すごく印象に残っている」
知人らによると、同じく死亡が確認されている古川静子さんは、謙三郎さんの妻だといいます。
小学校の関係者
「奥様も発見されたと聞いたので、これで2人がゆっくりすることができるかなと思っているが、本当に残念な気持ちでいっぱい」