被災者「この災害を忘れちゃいけない」 ボランティア「なんとなくでも目安がないと気持ちが続かない」 静岡・熱海市の土石流災害
いまだ土石流の爪痕が残る現場。ただ、発災からまもなく2週間、現場は徐々に復旧に向けて進みつつあります。
橋本アナ:「発生直後は逢初橋が全然見えない状況で、ここがどういう状況か全くわからない、そんな感じでした。いまごみの集積所があるあたり、投光器が置かれているあたりまで、土砂が来ていたように思うが、その時から比べるとだいぶ土砂が撤去されています」
被災地には応援のメッセージも…
土砂の撤去が続く逢初橋の周辺には、こんなものも…。
橋本アナ:「逢初橋のすぐ近くなんですが、こういうメッセージがあります。たくさん食べて元気でいてください、お手伝いに行きます。伊豆山のみなさま頑張って下さい、応援しています。きっと、ここは地元の方が大勢来ますからこういうメッセージを掲げてくれた人がいるんですね」
メッセージが書かれた机の上には、「支援品自由に」という張り紙が。カップ麺やレトルト食品などが置かれ、支援の輪も広がっています。
ただ、地元住民たちがやはり一番望んでいるのは、迅速な街の復旧です。
地元ボランティア
「なんとなくでも目安が分からないと、気持ちが続かなくなるかもとは思う。あと10日を目安にとか、多少わかってくると、そこまでと奮い立たせられるが、まだわからないで何のアナウンスもないと、じゃあ生活再建をどうしていったらいいんだろうか、店の再開の目途をどうしようかとかが、何も考えられない」
「この災害を忘れちゃいけない」
地元で創業70年の老舗そば屋をやっている女性は、土石流によって店の中に土砂が大量に流れ込み、大きな被害を受けました。
Q.いま店の中はどういう状況?
A.「いまはまだ、土砂が埋まったままで、少しずつ手作業でとっている感じ。まだまだ地下2階あって、地下2階まで埋まっている。匂いがしみついてきている、乾いて固くなりつつあるので、早く取らならなきゃと、でもそんなことを言えないなと思いながら」
地元住民としては、自分の店よりも街の復旧を優先してほしい気持ちが強く、店の再開までは、まだ半年近くかかる見込みだと話します。
そば屋の女性
「忘れちゃいけない、この災害を忘れちゃいけないということを報道してもらいたいのが、今すごく強い気持ち」