土石流災害から間もなく半年… 斉藤市長「市民の皆さんにとって厳しい1年だった」 静岡・熱海市
静岡県熱海市・伊豆山の土石流災害の発生から間もなく半年、熱海市の斎藤栄市長はコロナ禍に加えて災害にも見舞われた厳しい1年を振り返り、復興への思いを語りました。
熱海市
斉藤栄市長:「経済的にも、また大きな災害があったということでも、今年1年間は大変市民の皆さんにとっては厳しい1年だったと思っています」
26人が亡くなり、いまだ1人が行方不明となっている熱海の土石流災害。この半年について斉藤市長はきょうの会見で、発災直後は「人命救助と捜索」、その後は「避難所運営」、そして「被災者の生活支援」と時間が経つにつれて局面が変わっていった災害対応を振りかえり、市内外からの支援を受けて一定の対応ができたのではないかと総括しました。
徐々に進む復興への道のり。伊豆山地区では16日から被災した住宅の解体工場が始まっています。市は「半壊」以上の建物については解体にかかる費用を、公費で全額負担することにしています。
そして、来年に向けて、斉藤市長は。
熱海市斉藤栄市長:「一足飛びに明るい未来を語るべきできではないというふうに思っています。少しずつ来年に向けて、また数年後に向けて(市民と)一緒に歩いていくのが使命だと思っています」
一方プロ野球・楽天の田中将大投手が熱海市への義援金を集めるため、21日からチャリティーオークションを始めました。
実際に使ったグローブやユニフォームなどのサイン入りグッズが出品されていて収益は全て、熱海市に寄付されるということです。
田中選手は「静岡県内で自主トレを行った際に伊豆の温泉を訪れ、現地の皆様に本当によくしていただきました。何か力になれることがあればと思い、オークションを開催させていただきます」とコメントしています。