熱海市伊豆山港の海底の状態が土石流災害以前の状態に回復 生態系も元に戻りつつあると推測 静岡大学などの調査

2021年に起きた熱海市の土石流で土砂が流入した伊豆山港について、海底の状況が土砂流入前の状態まで回復したとみられることが、静岡大学などの調査でわかりました。

 静岡大の北村晃寿教授らは、2021年7月30日に伊豆山港付近の複数の地点で、海底の堆積物を採取。

 おととし8月と 去年10月にも同じ地点で同様の調査をおこない、海底の変化を調べました。

 それによりますと、海底に堆積する泥の量が減っていることや、海底に住む微小な生物も増加が確認できることなどから、新たな土砂の流入はなく、海底の状況が土砂流入前の状態まで回復したとみられると結論づけました。

 北村教授はこの結果を受け、伊豆山港の生態系も元に戻りつつあると推測できるとしています。