土石流発生20日目…炎天下の捜索続く 4連休初日で観光客の姿も 静岡・熱海市
22日もおよそ1300人態勢で、倒壊家屋が密集している地域を中心に、警察や消防、自衛隊が捜索を行いました。土石流による死者は19人で、現在も8人が行方不明となっています。 また市内2つのホテルでは今も333人が避難生活を続けています。
自宅に戻った男性「すぐに家が恋しくなった」
一方で、避難先から自宅へ戻った人もいます。
自宅に戻った男性:「最初のうちだけはホテル暮らしだなんて思っていたんですけど、すぐに家が恋しくなってしまいましたね」
熱海市伊豆山に住む男性の一家。およそ2週間の避難生活を経て、おととい20日に家に帰りました。
自宅に戻った男性:「(冷蔵庫には)野菜がいっぱいあったんですけど、もう捨てちゃいました。何もないです」
帰宅当初はテレビやインターネット、電話も使えませんでしたが、きのう21日に復旧したといいます。現在も節電のため、エアコンをつけずに生活しています。
また付近の道路も規制されている場所が多く、これまで湯河原へ行っていた買い物は市内で済ますようになったといいます。
自宅に戻った男性:「まずは捜索されている方が一刻も早く見つかって、そのあとは復興に向けてみんなで力を合わせて頑張っていきたい」
日常生活を取り戻すにはまだ時間がかかりそうです。
4連休初日 首都圏からの車が目立ち
藤井章人記者:「静岡県と神奈川県の県境付近。熱海市街地へと続く道は4連休初日ということもあってかかなり混雑しています」
14日から一般車両も通行できるようになった熱海ビーチラインでは、22日、首都圏からの車が目立ちました。並走する国道135号では規制が続いていて、市によりますと解除の見通しは立っていないということです。
混雑は熱海駅前でも…。
50代女性2人組 神奈川から
「まだ見つかっていない人もいる中で来てもいいのか、と気にしながら来た」
50代祖母と孫 埼玉から
「申し訳ない気持ちできたが、復興も兼ねて」
干物店
「連休どうなってしまうのか不安だったが、これだけ人が出てきてよかった。複雑な状況だが、我々も商売なので前向きながらやらなきゃいけない」
土石流の発生から20日目。熱海市の主要産業・観光業にとって正念場となる連休が始まりました。