静岡・熱海市土石流災害 日常を模索する日々
山内陽平記者:「土砂の中を自衛隊が歩いて、行方不明者の捜索を続けています。このあたりは元々住宅があったエリアだが、土砂であたり一面茶色になっている」
きょうも、倒壊家屋が密集している地域を中心に、重機を使った捜索活動が総勢1300人で行われました。これまでに新たに見つかった人はおらず、土石流による死者は19人、依然、8人が行方不明となっています。
運んできたがれきや土砂で、熱海港が限界寸前に
土砂の撤去作業が進むにつれて新たな問題も出てきました。これまで、がれきや土砂を運んでいた熱海港では、土砂の量が限界寸前に。市は、市内だけでは賄いきれないとして、県と調整し新たな搬出先の準備を急いでいます。その土砂置き場の隣では・・・
林輝彦アナウンサー:「2週間以上休業していた熱海港の海釣り施設が、昨日から再開になった。強い日差しが照り付ける中、県内外のお客さんが釣りを楽しんでいる」
東京からの旅行者(親子):「夏休みに入ってどこも行けないので、せめてここだけ。いつも来ていたので」
連休でにぎわいましたが、目下の心配事は隣接する「土砂の仮置き場」です。
熱海港海釣り施設SEA WEB 安田和彦理事長:「ここに(土砂やがれきが)山になった状態で大型の台風が来た場合、全部流れると、今度ここが土石流になっちゃう」
一方、吹きガラス体験などを行うこちらの工房は、通行規制が続く国道135号沿いに位置することから、営業を再開できていません。
スタジオイロロ 川田瑞樹さん:「夏休みシーズンに向けて、どんどんお客さんが入ってくる予定だったが、通行止めになっているおかげで、それが全く0の状態」
市は今月下旬にも規制を解除するとしていますが、解除されるまで、再開の目途は立ちません。
ONスタジオイロロ 川田瑞樹さん:「お客さんが来て、繁盛するのが一番」
あすで土石流の発生から3週間。日常を模索する日々が続いています。