静岡・熱海市の避難所ホテル きょう滞在期限 土石流被災者は別のホテルなどへ移動
大規模な土石流災害が発生した静岡県熱海市では、きょう15日避難所となっていたホテルの滞在期限を迎えました。被災者は午後から別のホテルなどに移動しています。
避難所から市営住宅へ
高橋諒記者:「強い日差しが降り注いでいて現場では家などにブルーシートが被さっているのが確認できる」
大規模な土石流が発生した現場では、きょうも午前8時から行方不明となっている残るひとり、太田和子さんの捜索活動や土砂の撤去作業が行われました。
ホテルスタッフと被災者の挨拶
「頑張ってください」
「ありがとうございます」
およそ2か月間避難所になっていた熱海市のホテル「金城館」は、受け入れの期限がきょうまでとなりました。被災者らは世話になったスタッフに「毎日美味しいご飯をありがとうございました」など、感謝の気持ちを込めたメッセージを贈っています。
被災者 徐浩予さん:「(金城館に)ありがたい。感謝している。大変だと思うが頑張って生活をしていく」
Q:「市営住宅に移るが不安なことは?
徐浩予さん:「不安なことはあちこちある。これからも生活費や食事が問題」
避難所生活を続ける人も
新たな住まいが見つかった人がいる一方で、被災者の中には次の住宅が決まっていても「生活が出来る環境」が整っていないなどの理由から避難を続ける人もいます。
被災者:(Q自宅は)「浜地区。危険区域に家が入っている。(Q次の住まいは民間の賃貸か)そう。(Q場所は)行先は熱海市の多賀。家電がまだ揃わないから、(次の住宅)に移れない」
このため市は引き続き被災者らの支援をするため、次の避難所となる熱海市内のホテルを確保し、午後から受け入れを開始しています。
熱海市によりますと正午時点で74人、35世帯が避難していて、被災者は次の住宅で生活できるめどがたつまで、このホテルに滞在することができるということです。