熱海市土石流災害 被害者の会の告訴状が受理される

熱海市の土石流の起点となった盛り土の管理をめぐり、遺族が熱海警察署に提出した告訴状がきょう27日、正式に受理されました。

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熱海市土石流災害 被害者の会の告訴状が受理される

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告訴状を提出したのは土石流で母・陽子さんを亡くした瀬下雄史さんです。告訴状では盛り土の前の土地所有者である神奈川県小田原市の不動産会社の代表が業務上過失致死罪に、現在の所有者が重過失致死罪にあたるとしています。17日に提出した告訴状の一部を修正し、きょう熱海警察署が正式に受理しました。
土石流をめぐっては、盛り土の元土地所有者が排水管を設置しないなど、ずさんな工事をしていて、現在の所有者が危険性を認識しながら修復工事をしなかったとして、遺族らで構成される「被害者の会」が、責任の所在を明らかにするよう求めていました。

加藤博太郎弁護士:「提出からですね、10日間という異例の速さで受理されましたので、静岡県警としても、かなりこの問題について真摯に取り組んでくださっているのではないかと。これだけ多くの方々がお亡くなりになられた甚大な被害を生じさせた事件の解明に向けて、大きく進んだ一日になったんじゃないかと」
熱海市盛り土流出 事故被害者の会会長 瀬下雄史さん:「この短期間の間に受理していただけたことは、非常に驚いているところでもありますし、警察の方々の真摯な対応、熱意を非常に感じたので、とても心強く思っている。同様の悲劇をもう二度と繰り返さないところを、最終的に我々のゴールとして考えております」