土石流に飲み込まれた3000人が暮らしていた街…奪われた28の命 あれから2年…復興は
海と緑豊かな山に囲まれた、静岡県熱海市伊豆山。2年前の7月3日、轟音と共にこの町が一変しました。
3000人あまりが暮らしていたこの町。土石流が飲み込み、住民の暮らしと28人の命を奪いました。
あれから2年。
爪痕は今も残ったまま。それでも。
太田朋晃さん:「お帰り、寒かったね。よく頑張ったね。出てきてくれてありがとう」
最後の行方不明者は家族のもとへ。
起点に残された危険な盛り土も、ようやく撤去。
なぜこの災害は起きたのか…。真相は法廷で争われることに。
母親を亡くした被害者の会 瀬下雄史会長:「誰一人として、この裁判に出席していない。
次第に強まる行政への不信感
被災者:「被災者と話す、意見を聞く声を聞いてくれる機会があまりにもなさすぎた」
静岡・熱海市 斉藤栄市長:「9月1日を警戒区域の解除予定日といたします」
ようやく見えてきた住宅再建への道。しかし、迷走する熱海市の対応に…。
被災者:「俺らは家がなくなっちゃった人間だよ」
被災者:「市長が中々話し合いにも出てこないから、こういう場しかないから市長に聞いているんですよ」
2年を経ても遠い復興。被災地の今に迫ります。