文科省「適切な対応をとれば会話は可能」の通知…感染者数が増える中、学校給食ではどうなっているのか?

感染拡大が続く中、文部科学省は先月学校の給食で「適切な対応をとれば会話は可能」とする通知を出しました。静岡市内の小学校を取材しました。

 感染者数の増加が続く中、文部科学省が先月、全国の教育委員会などに出した通知。

「学校給食で適切な対応をとれば会話は可能」

 実際、学校の給食はどのようになっているのでしょうか…。

画像: 文科省「適切な対応をとれば会話は可能」の通知…感染者数が増える中、学校給食ではどうなっているのか?

しゃべっていいといわれているが

静岡市駿河区の森下小学校。

 午後0時15分、午前中の授業が終わり、給食の時間です。

 20日の献立は、「ツナそぼろ」に「やさいのふくめに」、それに「こかぶのあまずづけ」などです。

 「いただきます」

梅田航平記者:
「こちらの小学校ではきのうから大きな声を出さなければ友達としゃべってもいいと伝えられています、ただ教室を見てみると静かな給食が続いています。」

画像: しゃべっていいといわれているが

いまだに「黙食」

こちらの小学校で「黙食」が始まったのは、おととし年6月ごろ。

 しかし、教育委員会からのあらたな通達を受け、19日から給食中の会話を解禁しました。

 それでも、児童は、いまだに「黙食」です…。

女子児童:
「うれしいなという気持ちがあったけど、戸惑いの気持ちが強かった。さすがにまだ、給食中はしゃべらないようにしている。今のところはマスクをつけてしゃべっているけど、マスクをつけずしゃべれたらいいと思う」

男子児童:
「まだ静岡県ではコロナがはやっているので(給食中は)しゃべりたくないです。(感染者数が)減ってきたりし、怖いです。(黙食が)解除されても皆しゃべらないで、そのまま静かに食べていると思う」

女子児童:
「コロナがあるからしゃべりにくい」「もっとみんなとしゃべって給食おいしいねとかしゃべりたい。」

画像: いまだに「黙食」

すぐには元通りとならず

2年余りで”普通”になってしまった「黙食」。

 会話が解禁されても、すぐに元通り、とはいかないようです。

静岡市立森下小学校・箕浦光起先生:
「子どもたちの様子を見ていると今まで黙食をやってきたのでしゃべってもいいのかと躊躇する気持ちとまだコロナが怖いという気持ちもあって、いろいろな気持ちがあって給食中にしゃべることが上手くできない子が多いと思う。すぐには楽しくしゃべる様子はないと思うが、給食は楽しく食べてほしいと思うので、早くコロナがおさまって楽しく皆で給食が食べられるようになってほしいと思う」

画像: すぐには元通りとならず