【新型コロナ】政府の分科会会長、飲食店への時短営業要請を提言 緊張感が高まる静岡駅前

西村康稔新型コロナ担当大臣:「この3週間が勝負だと、今の感染拡大が抑えられるか、その大事な大事な3週間だと」
 きのう政府の分科会は複数の地域が、医療提供態勢に大きな支障が出ることが懸念される「ステージ3」に相当すると判断しました。
 その地域について、分科会の尾身会長は札幌市・東京23区・名古屋市・大阪市の名をあげ、こう提言しました。
新型コロナ対策分科会 尾身茂会長(きのう):「営業時間の短縮および、人の往来や接触機会を減らす必要があると考えています」
 酒類を提供する飲食店への時短営業要請に言及したのです。

飲食店「要請あれば従うしか…、でも…」

画像: 飲食店「要請あれば従うしか…、でも…」

 感染者が急増する静岡県にとっても、酒類を提供する飲食店への『時短要請』は他人事ではありません。

林輝彦アナウンサー:「感染者が増えている東京都は飲食店などに対し、営業時間の短縮を要請しました。静岡県でも感染者が増えていることから、静岡駅前の飲食店街、ゴールデン横丁でも以前より緊張感が高まっているといいます」

ゴールデン横丁 石原広之統括:「(もし静岡で時短要請があれば)要請に従うしかないと。これは協力金あるなしにかかわらず、対応していくしかないと思っています」

 こう話すのは、静岡ゴールデン横丁で8店舗を統括している石原さん。感染者数が一旦落ち着いた先月は、ゴールデン横丁全体で売り上げがほぼ去年並みに戻ってきたといいます。しかし、今月に入り、県内でも感染が拡大したことにより、また売り上げが低下。仮に静岡県による時短営業の要請があれば、協力したいと話しますが、疑問に思う点もあるといいます。

ゴールデン横丁 石原広之統括:「時短しようがしまいが、飲みに出てお酒の場で騒ぐのであれば、時間が短かろうが、まったく同じことかと。ここまでくると、協力金もらえるからといって、休む店舗も少ないのではないのかというのが正直なところ」

県民「状況見れば仕方ない」 「行政のフォローが気になる」

画像: 県民「状況見れば仕方ない」 「行政のフォローが気になる」

 静岡でも「ステージ3」相当になれば時短営業が要請される可能性があります。店を利用していた人からは様々な声が…

掛川市 40代男性:「そうやって言われればそのように従うしかない。状況を見ればしょうがないとしか言いようがない。柔軟な対応しかできない」

関西地方からの客 40代男性:「知事なりの要請に従うのが適切なんでしょうけれども、生活や経済を回す意味も含めて、バランスの取れた対応が必要かなと思います。いきなりそういう対応をとるのも、混乱をきたしてしまうかもしれないので、わかりやすい説明がいると思う」

静岡市30代男性:「(飲食店を)経営をしている知り合いが何人かいるが、そういう人たちは、前回大変な思いをしている。行政がどうフォローをしてくれるのか、気になりますね」

 きょう、過去最多の39人の感染者が確認された静岡市。飲食店には再び不安が広がっています。

ゴールデン横丁 石原広之統括:「どうやって(お客様に)安心してもらいながら、こういう場を楽しんでもらうのかを自分たちで考えてくしかないと思っている」