小学生どうするマスク…新入生ほとんど「マスクつけず」 2年生以上ほぼ「マスク着用」 専門家「マスクの弊害も…」 静岡市

 7日、静岡県内多くの小学校で開かれた入学式。学校でも今月からマスクは原則不要に。静岡市立森下小学校では、ほとんどの新入生がマスクをしていませんでした。

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入学式ではほとんどの新入生が「マスクつけず」

1年生:「勉強するのが楽しみです」
親:「友達の顔がよく見えるので、すぐにお友達作りができそう」

1年生:「国語を頑張って、漢字を読めるように頑張りたい」

始業式では多くが「マスク着用」

画像1: 始業式では多くが「マスク着用」

 一方で…。

 対照的だったのは、同じ日の午後、同じ体育館で行われた始業式です。校歌斉唱は行われましたが、その口元にはマスクが…。多くの子どもたち、さらには先生たちもマスクを着けていました。

画像2: 始業式では多くが「マスク着用」

森下小学校 小野昌伸校長:「マスクもとっていいですよと。個人の判断になりますので、しているからとれよとか、していないからしろよとか、人を責めないでください」

児童たちの「本音」は

 新しい友達と迎えた、初めてのホームルームでも。5年生のクラスでは、34人全員がマスクを着けていました。

Q.マスクを外せることについては?
A.外したくない。
Q.なんで外したくないの?
A.お母さんに外すなって言われたから。
Q.自分はどう思いますか?
A.外したい。
A.もういい加減コロナが風邪と同じくらいになってきたから外してもいいかな。
Q.今はなんで外さないの?
A.どうしても周りの目が気になる
A.外せるんだったら外したいけど、みんながしているし、1人だけ外してたりするとちょっと。
Q.もし、みんなマスクを外しましょうって先生が言ったら外す?
子どもたち 外さな~い。絶対外す。外す~。

A.外したくない。
Q.なんでですか?
A.コロナ怖いからまだ。

児童:逆に箕浦先生はどう思いますか?

 子どもたちから、先生に質問。

森下小学校 箕浦光起先生:「先生としては外した方がみんなの表情がすごく見られていい。今だと目元だけしか見えていない。この人怒っているかなとか、本当に笑っているかなとか」

 その後、マスク無しでインタビューに応じてくれましたが…。

画像: 児童たちの「本音」は

森下小学校 箕浦光起先生:「僕も外せるなら外したい」
Q.先生が外さない理由は?
A.子どもたちと距離が空いていれば、外していいかと思うんですけど、自分が(ウイルスを)持っていたとき、うつさないためにマスクはしようかなというようなところはあります」

感染症専門家「マスクつける弊害も…」

 子どもたちも、先生も、まだ様子見。戸惑う現場の声に、感染症の専門家は。

画像: 感染症専門家「マスクつける弊害も…」

静岡市立静岡病院感染管理室 岩井一也室長:「親御さんや学校の先生に理解してほしいのは、今まではマスクの効果ばかりを期待して、マスクを着けるマイナスの事に目をつぶってきた。子どもの正常な発達の中で、表情を読めないとか、3年間のマスクの弊害が明らかになってきている。新型コロナは普通の風邪と変わらない病気だった。だから、(マスクを)やめましょうと話を持っていく必要がある」

 子どもが安心できる環境づくりが大人の役割だといいます。

静岡市立静岡病院感染管理室 岩井一也室長:「3年前の状態に戻す。子どもがじゃれあって密で遊ぶ。給食をおしゃべりしながら楽しく食べる。外から帰ったら手洗い、ご飯食べる前に手洗い、これで十分」

       (4月9日放送)