「河津桜まつり」2年ぶり開催…見ごろは今週末か 駐車場も減らし、食べ歩き禁止
河津桜の原木の前には一時行列も…
今月1日に開幕した伊豆半島の一大観光イベント「河津桜まつり」。去年は新型コロナの感染拡大のため中止となっていて、2年ぶりに開催されています。
祝日の23日は天気にも恵まれ、河津桜の原木の前には一時行列ができるほどのにぎわいとなっていました。
河津町産業振興課 板垣雄大主事:「例年と比べると、観光客は若干少ないかなと思うが、先週木曜から徐々に桜も咲き始めて、天気も晴天が続いて、その時ぐらいからお客様が少しずつ増えてきた。(まん延防止措置は)本来20日までだったので、できれば延長してほしくなかったんですけど、従った上で対策を講じていくしかないと思っている」
4キロにわたって850本の桜…首都圏からも観光客
祭りのメイン会場となる河津川沿いには4キロにわたって、およそ850本の桜が植えられています。
林輝彦アナウンサー:「会場周辺の桜はいま四分咲き程度です。今週の土日に見ごろを迎えるそうです。きょうも県内外から多くの花見客が訪れていて、沿道には人がかなり集まってきています」
当初、今月20日が期限となっていた静岡県へのまん延防止措置は延長となりました。きょうは延長期間に入って初めての祝日とあって、県外からの観光客も―
神奈川からの観光客:「きょうは神奈川の大和市から来た。思ったより人がいるなと思った」
Q.まん延防止措置が出ているが、そのあたりはどうか? 旅行しづらかったりとか
A.「そうですね。朝早く出て、やっぱりもう人が多くなる前にそろそろ帰ろうかなくらいの対策」
神奈川からの観光客:「以前来たときはもうちょっと混んでいたから、大体2年に1回ぐらい来ているので。その時はもうすごかった」
Q.桜はどうですか?
A.「まだ満開になっていなかったので、ちょっと早かったかなと思います」
Q.桜見た?
(うなずく)
Q.何食べてるの?
A.「おもち、おいしい」
子どもにとっては“花よりおもち”…なのかもしれません。
感染防止対策は…駐車台数減らし、3カ所に体温チェックブース
まん延防止措置が適用される中でのまつり開催ということで、会場近くの駐車場は例年よりも駐車可能な台数を250台ほど減らしています。きょうは満車になっていて、多くは県内ナンバーでしたが、横浜や川越など、関東圏のナンバーも2割ほど見られました。
下田からの観光客:「(観光客が)予想ではもっと少ないと思っていたので、多いなと思う。でも、きれいな桜を見てほしいですから」
感染対策はそのほかにも―
林アナ:「今、何をやっているかと言うと、こちらのサーモグラフィーで37.5℃以上の人を見つけている。見つけた場合には、非接触の検温器で検温をするなど感染対策を心掛けている」
会場では3カ所に体温のチェックブースが設けられています。体温が高い人が見つかれば、スタッフが帰宅を促すそうですが、今のところ、そうしたケースはないということです。
桜を見ながら屋台で買った食べ物を楽しみたいところですが、今年は感染対策のため食べ歩きを禁止に。その分、飲食スペースを設けています。
この時期、毎年出店しているというこちらの店では…。
お団子屋さん:「咲くのが遅いので、今まではそんなでもなかったが、きょうはものすごくお客さんもたくさん来ていて、いよいよ始まったなという感じ」
ただ、いぜん多くの感染者が出ていて、客足が読めないのが悩みの種です。
お団子屋さん:「仕入れはおっかなびっくりで、こういう生の商品なので、常にタイミングを見計らって仕入れている。予測を立てて」
別のお店でも聞きました。
桜餅のお店
Q.まん延防止の影響は感じていますか
A.「そうですね、それは影響があると思いますね。ツアーのお客さんもだいぶ少ないので、正直な話、皆さん基本的にはマスクをされて来ているのであまり怖いという感じはしていない」
これまでは2月10日から1カ月間開催されてきた「河津桜まつり」ですが、今年は1日から今月末までが期間です。
寒さの影響で例年よりも見頃が遅くなっていますが、今週末にかけては気温がぐっと上がる予報で、桜の開花も一気に進みそうです。
河津町産業振興課 板垣雄大主事:「3月1日からもですね、桜はまだ見頃は続くと予想されますので、それに伴ってお客様もたくさん来られるかなというところも予想されますので、対応してまいります」