本物なのに使えない? 印刷状態で偽物にも見えるケースも 国「偽造クーポン確認されていない」 静岡・熱海市
地域共通クーポン券
JR熱海駅前にある和菓子店では、GoToトラベルキャンペーンが始まってから、売り上げが通常の倍近くになる日もあるといいます。力強いサポートになっているのが、1日に30枚近く使用される地域共通クーポン券です。
地域共通クーポンの恩恵を感じていますが、表情は少し冴えません。
林アナ:本物っぽかった?
土産物店:「そうですね、そうですね、うーん、たぶん大丈夫だと思うんですけど」
林アナ:見分けは難しいですか?
土産物店:「難しいですね」
土産物店:「(共通クーポンの)見分け方がよくわからないので、小さく文字が書いてあるとか、文字が浮かび上がるとか…」
キャンペーンの一環で今月から配布が始まった「地域共通クーポン」。本物なのに利用できないケースが起きています。 印刷などの事情で、クーポンに差があり、たとえ本物であっても、偽物のように見えかねない、紛らわしいクーポン券が存在しているようです。
「地域共通クーポン」という文字の下にある部分は、拡大した際に「トラベル」と書いてあるものが本物です。悪用しようとコピーすると、文字がつぶれ、読み取れなくなります。また、クーポンの上の部分に、ローマ字で「COPY」、コピーの文字がないか。この文字は、コピー機にかけると、濃く浮かび上がる仕組みになっています。
ただ、店側は文字がつぶれているかの判断は肉眼では難しいのが実情です。 クーポン券出して偽物と言われたら?
東京からの観光客:「どうしよう、何でですかと聞いちゃう。現金で買うしかない」
神奈川からの観光客:「嫌な気持ち、せっかく来て、楽しい旅行の思い出が嫌な思い出になっちゃう」
観光庁のマニュアルには、「偽造等された地域共通クーポンについては換金請求に応じられない」とあるため、店側が偽物の判別に神経質になるのは無理もありません。観光庁によりますと、11日現在、偽造クーポンは確認されていません。
(14日放送)