5月の修学旅行⇒10月に延期⇒結局中止 中学生がオンラインで京都・奈良の修学旅行…住職の話や伝統工芸体験も 静岡・藤枝市
住職「教科書でしか見たことないものを、自分の目で見る。それが大事」
教室のプロジェクターに映し出されたのは奈良の薬師寺。これは遠隔で旅行気分を楽しむことができるオンライン修学旅行といわれるものです。
体験したのは青島中学校の3年生で、当初は5月に2泊3日の京都・奈良の修学旅行を予定していました。しかし、新型コロナの影響で10月に延期になった後、最終的に中止になりました。
それでも、生徒に京都・奈良の伝統や文化に触れてほしいとの思いから、オンライン修学旅行が実施されたといいます。
先生:「一番は楽しんで欲しいという部分が大きい。コロナの影響で学校行事が縮小されたり、制限をかけながら学校生活を送っているので、楽しんで、思い出に残してほしい」
旅行の最初はオンラインでつながった薬師寺の住職から、寺の歴史や心の在り方などについて説明を受けました。
住職:「教科書でしか見たことないものを、実際自分の目で見る、本物を見る、それが大事なこと。コロナが収まって機会ができたら、ぜひ京都・奈良こういう場所は絶対行くべきだと思う」
京都の伝統工芸体験も…「難しい」
次は京都の伝統工芸体験。京都で活躍する職人とオンラインでつなぎ、古くから受け継がれてきた漆工芸の説明を受けた後、実際にお椀に絵を描いていきます。
生徒:「(難しいですか?)難しいです。線が太くなっちゃうんで」
生徒:「職人さんてすごい大変な作業しているんだなと思います」
器用に塗料や金粉で色を付け、世界で一つだけのお椀を完成させました。このあとクイズ形式で京都の街や文化について学び、昼食は京都の料亭から取り寄せた京風弁当を味わい、午前の日程が終了しました。
生徒は…
生徒:「クイズとかもあって楽しかったし、ただちゃんとお寺とかを見られなかったのは残念だったが、今回リモートは楽しかった」
生徒:「コロナ禍で旅行が行けない分、静岡でみんなで楽しくできたのがすごい楽しかった。きょう見た薬師寺をリモートで見て行きたいなっていう思いが強くなりました」
藤枝市によりますと、オンライン修学旅行は市内の学校で初の試みだということです。