自宅療養者に弁当の「置き配」で食糧支援 安否確認の役割も担う 静岡・三島市
第5波より急激に増えた…
宅配クック123 沼津三島店
西村嘉洋店長:「コロナ該当者の方への配達の仕方、そしてこの中での情報共有、絶対に漏らさないということ、ここからはその情報は出さないということで徹底をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします」
この日準備されていたのは、およそ650食分。その一部が新型コロナに感染し、自宅療養する患者に届けられます。
宅配クック123 沼津三島店
西村嘉洋店長:「第5波のときよりも急激に増えたなという印象がある。ただ第5波のときより利用期間が短いと思う。第5波のときには最長で約2週間配達していたけど、今は比較的短くて1週間ぐらいですかね」
お弁当は「置き配」で
去年夏の第5波では、多い日で8世帯30食ほどを自宅療養者に届けていました。今回の第6波では10日ほど前から急増し、先週は1日に40食近く宅配した日もあったといいます。
午前10時、昼食の宅配へと出発します。この日の宅配は、いずれも初めての届け先でした。自宅療養者への弁当は手渡しではなく、いわゆる”置き配”で届けます。感染対策として接触を避けるためです。
宅配を終えると―
宅配クック123 沼津三島店
西村嘉洋店長:「宅配クック123でございます。お世話になります。今お食事のほう、お届けさせていただきまして、よろしくお願いいたします。どうも失礼いたします」
療養者の安否確認の役割も
宅配クック123 沼津三島店
西村嘉洋店長:「去年の第5波のときは、かなりきつくて電話するだけでゼーゼーしちゃって話ができないような状態、そういう人もいた。徐々に話ができるようになって、最後には『本当におかげで助かりました。この食事があったから命がつながりました』と言ってくれて、やってよかった、お届けできてよかったなと思いました」
連絡が取れなかったり、前回の弁当が残っていたりした場合には保健所に連絡することになっていて、療養者の安否確認の役割も果たしています。
自宅療養者を支える宅配弁当での支援。三島市が去年から実施していて、1食600円の弁当代は市が負担しています。自宅で親族などによるサポートが受けられない人が対象です。
三島市 福祉総務課
高田紀彦課長:「1月7日から17日までの間に40人から申請をいただき、現在その方たちに弁当を毎日提供しています。1月に40人ですので、ピークアウトがいつになるかという時期的な見通しが立っていない状況ですが、徐々に増えていくのではないかと思っています」