【新型コロナ】「行きつけ美容院に断られた」静岡済生会病院関係者への差別・偏見58件 他病院からは「頑張れ」の声
これまでに44人の感染者が出た静岡市の静岡済生会総合病院では、2日までの4日間、新たな感染者は確認されていません。
済生会病院(1日):「ここで新たな陽性者が出ないということは、収束に向けて一つのステップだと考えている」
しかし、静岡済生会総合病院の患者や職員、その家族に対する差別や偏見は続いています。11月25日の時点で、15件の差別事例が報告されていましたが、その後の調査で、あわせて58件に上ったということです。
済生会病院(1日):「エレベーターが3基あるマンションで、管理課より使うエレベーターを1基に決めるように言われたと。職員の妻が行きつけの美容院に断られた。これまで手渡しだった回覧板が、玄関入り口に置かれるようになった。妻が済生会職員であるため、夫は勤務先で1人個室で勤務させられている。かかりつけ医を紹介したところ、済生会患者であることを理由に受け入れを拒否された、など多くの事例がある。当院関係者を温かく受け入れてくださいますよう、本日重ねてお願い申し上げます」
差別に苦しむ静岡済生会総合病院を励まそうという動きも出ています。
同じ静岡市の市立静岡病院では、先月27日から、正面ロビーに『がんばれ済生会病院 がんばれ自分たち あなたも私たちもみんな仲間です』と書かれた大きな看板を掲げました。
また、掛川市の中東遠総合医療センターでも、先月30日から『がんばれ済生会病院・遠州病院 私たちも一緒に立ち向かいます』とエールを送るメッセージを、正面玄関など5カ所に掲示しています。
済生会病院(1日):「苦境にある我々を勇気づけ、我々との連帯を目に見える形で示していただいたことに、とても感激しました。この場をお借りし、手を差し伸べてくださる多くの皆様に、心より感謝申し上げます」