市内2カ所の児童クラブでクラスター 静岡市「去年のケースを検証し、今回は一斉休校しない」

 市内の小学校で新型感染者が増えている静岡市ですが、田辺信宏市長は休校などの措置を取らないことを明らかにしました。

画像: 市内2カ所の児童クラブでクラスター 静岡市「去年のケースを検証し、今回は一斉休校しない」

田辺信宏市長(2日午前)
Q.浜松市が一時期に比べると少し下がってきている中、静岡市はまだ1日当たり100人前後の感染者数が出ているが、市全体の感染状況についてどのように感じる?

A.「いまのところ、まだまだ予断を許さない厳しい状況。残念ながら市内で2カ所の児童クラブでクラスターが発生してしまった。子どもたちの感染予防に非常に強い危機感を持って取り組んでいかなければならないと痛感している」

 静岡市では、清水区の2つの児童クラブで相次いでクラスターが発生。あわせて児童19人が感染し、小学校2校でおよそ120人が出席停止となっています。ただ、静岡市は休校や学年閉鎖などの措置は取りませんでした。

田辺信宏市長(2日午前)
Q.児童クラブでクラスターが出ている中で、休校しない判断の理由は?」

A.「去年は国の強い要請で一斉休校をした。それによって感染が抑えられた側面もあるし、学びが遅れた側面もあった。それを検証して、今回の場合は休校しないと。家庭の事情もあるし、そういう中で子どもの居場所を確保することが大事だということで一斉休校はしない」

Q.学校の分散登校はどういう考え?

教育局長:「学校ごとに調整している。具体的にはまだ行われていない。まず学びを止めないことを最優先に考えている」

 一方、コロナ対策としては、総額93億円の補正予算案を編成する方針が示されました。コロナの影響で売り上げが減少した事業者に最大10万円の応援金を支給することや、急増する自宅療養者への支援拡充が柱です。

田辺信宏市長(2日午前):「静岡市方式である在宅ドクターサポート事業の拡充。自宅療養者に対するケアを手厚くしたい。重症化するおそれがある自宅療養者から、すべての自宅療養者に対象を拡大して、自宅での安心安全な療養環境を確保できるよう体制を強化する」