新型コロナワクチン集団接種シミュレーション 「密を避けるため待機場所を確保し…」 静岡・磐田市

菅総理(15日午前9時すぎ):「17日には医療関係者への接種を開始したい。必要な費用は国がすべて負担する」

 15日の予算委員会で、菅総理は、あさって17日に医療従事者への先行接種を開始すると正式に表明しました。静岡県内では、静岡市清水区の桜ヶ丘病院で先行接種が行われます。桜ヶ丘病院によると、医師や看護師、事務員ら約250人が接種を受ける予定ですが、まだ国から日程の連絡などはないということです。

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北川彩アナウンサー:「磐田市では、新型コロナウイルスワクチンの集団接種を想定したシミュレーションが、地域住民の参加の元に行われています」

 おととい13日、磐田市で行われたワクチンの集団接種訓練。4月からは65歳以上の高齢者への接種が始まり、県内では約109万人が対象になります。

 磐田市では、県内初の無料通信アプリLINEを使った予約システムの導入を発表しています。

磐田市健康福祉部 村川実加課長:「4月以降の実際の接種がどのくらいスムーズにできるのか、本日課題がどのくらい抽出できるのかということになります」

 訓練には磐田市医師会はじめ、市職員、そして地域住民20人が参加しました。手順としては、接種を受ける人は、まず受け付けを済ませ、予診票を確認した医師による問診を受けます。

医師:「特にアレルギーはない?食べ物とか」

参加者:「それは無い」

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 その後、順番に呼ばれ、看護師から注射器でワクチンを接種されます。接種後は証明するシールが貼ってもらい、最後に副反応をみるため、30分ほど会場で待ちます。

Q.参加して良かったですか?

参加者A 60代女性:「良かったと思います。よその県のをテレビで見るより、自分が参加してみると『ああこんな風かな』と感じました。流れが滞って密になる可能性があるんじゃないかという気がしましたが、きょうは全体としてスムーズにいったんじゃないかな」

Q 改善点などはみえた?
参加者A 60代女性:「ボールペン。きょうは使いまわしていましたが、使い捨てにした方が、いいのではという気がしました」

参加者B 60代女性:「流れをみていれば安心。ぜひ(接種を)受けたいなと。ただ高齢者の方がみえたときに注射するときに服を脱ぐ、それが結構時間がかかるのではないか」

 この日は、県内の他の市町の担当者も参考にしようと視察に訪れていました。

磐田市健康福祉部 村川実加課長:「住民の方に参加していただくことで、その声を参考にさせてもらいながら、今後も検討していきたいと。磐田市の場合は医師会の先生方が非常に強力的、相談しながらすすめられるということは力強いなと思っている」

 先月、川崎市で行われた集団接種訓練では、密になりやすいという課題が指摘されていました。今回の磐田市の訓練では、それを教訓に距離をとった待機場所を確保するなどしていました。

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磐田市健康福祉部 村川実加課長:「先の川崎市などのシミュレーションをみますと、予診(問診)に時間がかかってしまうことが課題になっていたので、予診も的確にスムーズに進んでいけるようにしていきたい。成功に向けてやっていますので(接種日は)成功すると思います」