【新型コロナ】急増する自宅療養者…「夜トイレに起きて、記憶失って倒れた」 冷凍食品を大量に買ってきてもらって食いつないだ 静岡県
男性:「冷房をつけると体がものすごく冷えちゃって、震えちゃうくらい寒い」
こう話すのは、県東部の自宅で療養をしている50代男性です。男性が発熱したのは、8月22日(日)。感染経路は不明ですが、勤務先の同僚が新型コロナに感染してから2日後のことでした。
男性はその翌日、病院でPCR検査を受け、8月24日に陽性と判明。病院からは「保健所から指示がある」と連絡を受けましたが…。
男性:「(保健所から)連絡がずっとなくて、非常に不安。家族が会社からどうですかと連絡が必ず来るので、子どもたちもその間は待機、保健所の指示があるまで、会社から来ないでくれということだったらしい」
「冷凍食品で1週間食いつないだ…」
男性は仕事の関係で家族と離れて暮らしていて、濃厚接触者は確認されませんでした。
男性:「家族が濃厚接触者にならなかったから、冷凍食品とか大量に買ってきてもらって1週間食いつないだ」
せきや発熱などの症状に見舞われていた男性。日中になると熱は下がるものの、夜になると37.5℃から38℃ほどに熱が上がり、こうした状態を1週間ほど繰り返していたと言います。
男性:「夜になると調子が悪いというか、汗をびっしょりかいて1日10回くらい着替える。1日に4~5リットルくらいはどうしてもスポーツ飲料とかを飲みたくなるというか、欲しちゃう」
夜中に突然、体の変調
そして、発症してから6日目の夜。突然、体調が急変しました。
男性:「夜中にトイレに起きて、トイレに行った帰りに、歩いている途中、記憶がなくなって倒れた。ドカンと音がして、頭に強く衝撃を受けた。それで倒れたんだっていうのが分かって、それから怖いなと思って、次の日からトイレに行くときはなるべく立たないで、四つんばいになって行くようにした」
静岡県は、9月3日の会見で、新たに自宅療養をしていた新型コロナの感染者2人が死亡したと発表しました。基礎疾患のある高齢の患者と、基礎疾患のない50代の患者だということです。これまでに県内で自宅療養中に死亡した人は6人。こうしたケースは全国的にも増えていて、男性も体調の急変に恐怖を感じたと言います。
現在、男性の体調は回復していますが、自宅療養期間が終わっても、不安は拭えません。
男性:「会社の人、当然家族もそうだが、治って(会社に)行ったとき、本当に治ったの? うつすことはないの? という不安をみんなが持っていると思う」
(9月4日放送)