高齢でなくても「肺炎になる」ケース増加 「医療崩壊の瀬戸際」に静岡県が『対策強化宣言』

林輝彦アナウンサー:「国の評価レベルは3で変わりませんが、これまでの県独自の『医療ひっ迫警報』から一段上がって、13日、『医療ひっ迫防止対策強化宣言』が発令されました。どのような宣言なのでしょうか」

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高齢でなくても「肺炎になる」ケース増加 「医療崩壊の瀬戸際」に静岡県が『対策強化宣言』

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静岡県 川勝平太知事会見(13日)
Q.医療ひっ迫防止対策強化宣言は、全国で何番目の発令になる?

A.「2番目、岐阜県が1番目で…、2番目です。それくらい感染者数が急増している もうこれは静岡県にとって緊急事態だということで、お医者さんと看護師さんを助ける、そのために自ら検査をして、自ら療養する、こういうことを励行していただきますと、だいぶお医者様や看護師様の負担が軽くなりますので、よろしくお願いいたします」

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 県の後藤参事も、13日の会見で危機感をあらわにしました。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「3年間、私もコロナ関係の専門家会議や、コロナ重点医療機関の院長との連絡会議を、各々20数回やってきましたけど、その20数回の中で、医療の現場の先生方が最も深刻な表情、本当に疲れ切った疲弊した表情で現状をお話しいただきました。過去3年間、20数回ずつの会議で、最も深刻な状況となっています。これを、あと一押しで、一押しされると、医療が崩壊するリスクが高まってきていますので、これ以上、増加、急増しないように、もう一押しで医療が崩壊する、ほんと瀬戸際まで来ています」

 また、最近の特徴として、高齢でない感染者が「肺炎になる」ケースが増えていると言います。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「最近少し重症化する方、肺炎が出る方の状況が変わっているというお話を聞いています。基礎疾患や肥満がある方で、高齢者ではない方、なおかつコロナワクチン接種が2回までの方、3回目としてオミクロンワクチンを打っていない方、肺炎になる方が増えているという情報をいただいています。デルタ株、おととしの8月ごろに大流行したデルタ株の肺炎、その時には、高齢者でない方でも、基礎疾患や肥満がある方は多く肺炎で大変な症状になっていましたが、それに近い方が散見されて、みなさんワクチンの接種回数が少ない、オミクロン対応ワクチンを打っていないと聞いていますのでぜひ、こういった方はオミクロン対応ワクチンを、まだでしたら接種をお願いしたい」