夏休み延長するかしないか…対応割れる静岡県内の自治体 延長しない裾野市「市内で感染拡大していない」 県立高校で延長するのは88校中3校
ただ、感染力が強いデルタ株によって感染が急拡大する中、県内では学校の再開をめぐり、自治体の対応が割れています。
裾野市や富士宮市、掛川市、菊川市、熱海市、下田市、吉田町の7つの市や町は、24日から予定通り学校を再開。一方、沼津市や藤枝市、焼津市、御前崎市、牧之原市は24日に再開予定でしたが、夏休みを今月末まで延長することを決めています。
また、24日、新たに御殿場市も25日までの予定だった小中学校の夏休みを6日間延長し、31日までにすると発表しました。
裾野市民
「心配ですよね…結局予防接種もまだ受けられないし、集団だから」
Q.親としては心配?
A.「もちろん心配ですけど、学習の方も心配ですし、…それはなんとも」
Q.学校の授業がおろそかになるというのもありますよね?
A.「そうですよね。かといって行かせないわけにもいかないし、どっちをとるかですよね」
裾野市民
「学校自体を休みにした方がいいと思う。うつる可能性が強いから。リスクが高いというのは東京都内でもそうですし、どこでも人が集まるところは多いと思うので、一番おっかなく感じる」
裾野市の担当者は
裾野市の担当者
「市内では感染が拡大している状況ではなく、教育活動は可能と判断した。今後の感染状況次第で、オンライン授業も視野に入れて準備を進めている」
休校をめぐって文部科学省は「全国一斉の休校要請はしない」とする一方、自治体が個別に夏休みの延長を行うことなどは「尊重する」意向を示しています。こうした中、24日午後3時すぎから会見した、静岡県の教育委員会は…。
静岡県教育委員会
静岡県教育委員会 水口秀樹理事(24日午後)
「夏季休業について、県教育委員会として一律に延長は求めていないが、学校長の判断のもと高校では3校、特別支援学校で2校が夏季休業の延長を実施している。時差通学は高校41校、特別支援学校で8校が時差通学を予定していて、具体的には時間を遅らせて登校したり、午後からの始業とする等で対応する」
県立高校88校のうち、現時点で夏休みの延長を決定しているのは清水南、駿河総合、浜松西高校の3校のみだということです。県教委は各学校で、ICTの活用や部活動の縮小などの対策を実施するとしています。
静岡県教育委員会 水口秀樹理事(24日午後)
「部活の休憩や更衣室、そうしたところでマスクをしないで会話したり、飲食したりすると感染リスクが高い。そういうことを徹底して減らしてほしい」
(8月24日放送)