コロナ禍の「非日常」をディナークルーズで演出 素敵なハプニングも… 4つの飲食店がコース料理で特別コラボ 静岡・清水区
4つの飲食店がコース料理をコラボレーション
乗客:「行っちゃっていいのかな?」
係員:「入口でウェルカムドリンクを用意させていただいておりますので、受け取ってからご乗船をお願いします」
アルコール消毒をして、乗客が次々と船に乗り込んでいきます。気になる船内の様子。さっそく私たちも入ってみると…。
乗客:「それでは乾杯!」
乗客:「カンパーイ!」
係員:「それでは出航します!」
そこで行われていたのは、駿河湾を眺めながら食事を楽しむディナークルーズ。いずれも清水に店を構える、4つの飲食店が合同で企画。そば、ラーメン、フレンチの人気店がコロナ禍で冷え込みが続く清水の飲食業界を盛り上げようと開催しました。
ディナークルーズ主催リーダー 美味しいお蕎麦・地酒・地肴 ふるさと
三上万弥 オーナーシェフ:「こちらは三保のトマトクスクス。こちらは富士サーモンのタルタル。これが静岡県産カキのアチャール。こちらが静岡産いきいき鶏の低温調理チャーシュー。静岡の海の中を(船に)乗りながら、静岡のおいしい食材を食べるという静岡のいいところが全部伝わるようにしたいという気持ちでやっている」
クルーズの主役となる料理は、全12品をコース料理で提供(会費10000円)。それぞれの得意分野を掛け合わせたメニューは、普段から店で提供しているものに加え、この日のために用意された特別な料理も。
感染対策を講じながら、船内では地元・清水の酒店で仕入れたお酒も振る舞われました。
サプライズの主役はイルカ?
料理に舌鼓を打つ中、クルーズの途中にはこんなサプライズも…。
アナウンス:「ちょうど本船の左手前にイルカが今出ました。皆さんご覧になっていただければと思います。船は今向きを変えております。日の出(埠頭)の方にイルカが見えるかと思います」
“特別な船旅”を歓迎するかのように、清水港に現れた4頭のイルカ。乗客たちは食事を中断して、カメラ片手に甲板へ向かいます。
Q:動画とか撮れました?
静岡市民(40代):「背ビレだけですね。本当にヒレだけ。ヒレしか撮れなかった」
Q:肉眼では見ました?
静岡市民(40代):「見ました。(イルカも見られて)すごくお得な感じ」
乗客にとって、うれしいハプニングとなりました。その後メインディッシュが提供されると、およそ2時間の船旅はクライマックスに。
乗客も主催者も満足…
非日常的なディナークルーズを楽しんだ乗客は…。
静岡市民(50代):「すごく満足です。普段は主婦業をやっているので、日々の生活に追われているところもあるが、こういうところで開放されて、船の上っていうところがちょっと違うなって感じで楽しかった。料理も本当においしかった」
静岡市民(40代):「普段こんな形でご飯を食べるっていうのを知らなかったので、すごく楽しんでおいしく食べた。やっぱり飲食店が元気じゃないと、街は盛り上がらないと思うので、こうやってどんどん私たちがいろいろと助けられることがあれば助けたいと思うので、イベントとかをやっていただけたらうれしい」
地元飲食店が手を取り合って実現させた今回のイベント。主催者側も手ごたえを感じたようです。
ディナークルーズ主催リーダー
三上万弥さん:「実際始めてみるとお客様たちの顔つきだとか、そういうのを見ていて、ずいぶん喜んでいただいたなって。やっぱり仲間と楽しく非日常を過ごすというのは本当に素晴らしいことなんだなと。前に進まなければ何も始まらない。アフターコロナじゃないが、その第一歩を踏み出す礎になって頭の中に残っていてくれるようなイベントになったらうれしいと思っている」