1人がいいか分業制がいいか スムーズな集団接種に向け2つのパターン試す 静岡市
スムーズな接種にむけて、この日、市は2つのパターンを試しました。
予診と接種を別の医師が行う「分業制」
まずは、直前に体調などをチェックする予診とワクチン接種を別々に行う場合です。受付を済ませた市民は、最初に医師の問診だけを受けます。 (問診やりとり)
医師「まず名前の確認をさせていただきます…」
医師「そうしたら接種の待機場所にお進みください」
そして、別のブースで、別の医師から接種を受けます。
(接種やりとり)
医師「はいどうぞー」
予診と接種、それぞれ別の医師が行うこの方法は、いわば“分業制”。順番待ちの列が起こりにくいメリットがあります。
予診と接種を1人の医師が行うパターン
次に試したのは、予診と接種を一緒に行うパターンです。一連の業務を1人の医師が受け持ちます。 一連の作業を1人の医師が行うので、分業制よりも市民が安心感を得やすいなどのメリットがありますが、もしトラブルが起きると接種の流れが止まってしまうのではないか、という懸念があります。
佐藤博司医師:「別々にやったほうが全然早い。同じ人数で、同じようにやるのだったら、分業でやったほうが。自動車の組み立てをするのに、工程を全部わけてみんな分担してやるのと、1人で全部組むのとどっちが早いか、それはラインで流して、みんなそれぞれの仕事に専念したほうが早いでしょうと」
参加した70代男性:「順番は書いてあるけど、急に言われると次はどこに行くかわからないこともある。何人か出して我々を導いてくれる人がいて非常によかった」
参加した70代女性:「急に大勢いらしたら、はたしてどこまでできるか、混乱にならないかと思いました。不安がないと言ったらうそになりますけど、でも信頼していますから、コロナになってから心配するよりは、ワクチンを受けたいなと思っています」
静岡市は、参加者の意見も踏まえ、より安全・安心で効率的な接種方法を具体的に決めていくとしています。
静岡市 田辺信宏市長:「きょうの予行演習をもとに、改善点もご意見をいただき、より安全な形でワクチンが来たら速やかに接種ができるように、さらに準備を進めていきます」
(3月15日放送)