【新型コロナ】感染者数増加傾向 県担当者「首都圏は下げ止まっている。東部は感染リスク高い」 静岡県

 静岡県内の過去1週間の10万人あたりの感染者数は11日、2週間ぶりに4人台に上昇しました。さらに…。

画像: 静岡県の会見 11日

静岡県の会見 11日

 静岡県内の過去1週間の10万人あたりの感染者数は11日、2週間ぶりに4人台に上昇しました。さらに…。

静岡県疾病対策課 後藤幹生課長(11日):「60歳以上の高齢の方の比率が、前の週の36%から50%と(増えている)。多くは浜松および東部の2つの病院クラスターでこうなっている」

 浜松医療センターと沼津市の杉山病院のクラスターが押し上げているといいます。ただ、県東部ではクラスター以外の感染者も増えているのです。

後藤課長:「東部が隣接する神奈川、東京をみると、明らかにリバウンドまでいかないが、完全に下げ止まっている。そちらとの交流があると、感染するリスクが、県東部の人は高い」

 東京都の11日までの7日間平均の新規感染者は273人で、前の週と比べると101.5%と増加に転じました。緊急事態宣言の再々延長の可能性もあるのでしょうか。

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 首都圏に隣接する県東部のコロナ病床の使用率は11日、ひっ迫の目安とされる25%を超え、27.4%まで上昇、県西部もおよそ1カ月半ぶりに40%を超えました。

後藤課長:「県西部では40%を超え、かなり高い占有率になっている。東部・西部で増えてくれば、中部で患者を受け入れることもある」

全国で変異ウイルス感染が増加…県担当者「今まで通り対策徹底を」

 さらに心配されるのが全国で確認されている変異ウイルスです。  神奈川県では11日、12人の変異ウイルス感染が確認され、これまでに34人が変異ウイルスに感染しています。また、神戸市では、検査を行った検体のうち、変異株の閉める割合は、2月18日までの一週間で、15.2%でした。それが2月25日までの一週間では21.9%、3月4日までの一週間では38.8%に増加しているのです。

 イギリス・エクセター大学の研究チームによると、英国型の変異ウイルスは、当初、感染力は強いものの、死亡に至るリスクに変わらないと考えられていましたが、従来型よりも死亡リスクが、最大で2倍高い可能性があるといいます。

 静岡県ではこれまでに7人のイギリス型変異ウイルス感染が確認されていますが、この1カ月間、新たな変異型の感染者は確認されていません。

後藤課長:「調べられる限り検査をしていくスタンスだが、いずれ変異株に置き換わっていく流れは避けられない。なるべくそれを遅らせるという状況。いつどこから、また変異株が県内に持ち込まれてもおかしくない。しかしながら、変異株といっても、日本国内においては明らかに感染力が高いとはいえず、明らかに重症化しやすいとはわからない。いたずらに恐れることなく、今までどおり互いに(対策を)徹底してほしい」