知事「救える命が救えない」…医療崩壊防止へ宣言 ドラッグストアにも変化が 静岡
13日、川勝知事は臨時会見を開き、県内に初めて「医療ひっ迫防止対策強化宣言」を発令しました。県内では、7日にこれまでで最多となる9475人の感染が発表されるなど、年明け以降、感染が急拡大しています。
13日正午時点の病床使用率は、県全体で82.0%とひっ迫していて、中部では9割に迫っています。
川勝知事:「現在急病、あるいは事故で救急車を要請致しましても、すぐには病院で診てもらえないケースが、なんと週に100件以上発生しております。大変な状況でございます。文字通り危機的な状況です。この危機的な医療体制を守り、救える命を救うためには、感染者数を減少させることが必要でございます」
「医療ひっ迫防止対策強化宣言」の期間は2月10日までとしています。
検査キットの需要高まる
そうした中、街のドラッグストアでも変化が起きています。
栗田麻理アナウンサー(11日):「増加傾向が続く新型コロナウイルス感染者。静岡市内のドラッグストアでは検査キットの需要が高まっています」
杏林堂静岡山﨑店 天野進一郎店長代行:「(売れ行きは)前週比110%ほどで推移していて、多くのお客様にお求めいただいている。年末・年明け辺りからかなりの問い合わせをいただいている」
こちらで急激に需要が伸びているのが、新型コロナの抗原検査キット。直近では、1日に平均して20セットから40セット、多い時には1日50セット、売れることもあるといいます。
杏林堂静岡山﨑店 天野進一郎店長代行:「在庫があるかという不安の声がかなりあがっていたので、お客様自身も(品薄を)感じていると思う。いろんなところから取り寄せて、ある程度の数量は確保できているが、今後も続くようだと(在庫)状況はわからない」
さらに、感染後を見据えた「備え」の動きも…。
杏林堂静岡山﨑店 天野進一郎店長代行:「風邪薬は年末・年明けからかなり需要が高まっていて、一部このように入荷が不安定な商品も出てきている」
栗田アナ「あ、書いてありますね。入荷不安定。入荷不安定の原因は?」
天野さん「急激な需要の増加というのがあると思う」
新型コロナに加え、今年は、インフルエンザが県内でも流行期に入ったこともあり、風邪薬は、すでに品切れの商品も。より多くの人にいきわたるようにと、1家族あたりの購入数を制限しています。
杏林堂静岡山﨑店 天野進一郎店長代行:「体調が悪くて、不安でご来店いただくお客様にご希望の商品を供給できないのが一番困っている。本社のバイヤーから商品の確保に尽力しているという言葉をいただいているので、できる限り早く入荷できるように会社として動いている」