飲食店はオミクロン株に戦々恐々 忘年会時期でも「スタッフ増やさず」
「これから始まるのが忘年会シーズンです。県内の感染は落ち着いているという医療従事者の声がある中で、新たな懸念がオミクロン株です。今年の忘年会へはどんな影響があるんでしょうか」
コロナ禍2度目の忘年会シーズン。きょうは12月に入って初めての金曜日です。
本来なら飲食店にとって最大の書き入れ時ですが、オミクロン株の出現で暗雲が垂れ込み始めたと言えるかもしれません。
JR静岡駅前にあるこちらの居酒屋では、10月の緊急事態宣言解除以降、客足が回復傾向にあったと言いますが…。
海ぼうず本店 藤嶋慎太郎代表:
「(Q今年の忘年会の予約状況は?)例年と比べると少人数の予約が多くて10名以上というのは入っていることは入っているが、数としてはすごく少ないかなと」
例年、忘年会の予約は11月末までには埋まっていましたが、今年はまだ空きがある上に、少しずつしか予約が入ってこないといいます。
先月の店の売り上げは、去年をやや上回るまで回復しましたが、コロナ禍となる前と比べれば、まだ75%ほど。
それだけに忘年会の客の入りには期待していましたが、県内の感染状況が落ち着く中でも企業などからの団体予約はほとんどないそうです。
また、オミクロン株による第6波の感染拡大の見通しが立たないことで、店側にとってこんな弊害が…。
海ぼうず本店 藤嶋慎太郎代表:
「スタッフが足りているかというと足りていない。本当はもっと欲しいが、結局第6波とかまで踏まえると、今いる人員でできる範囲の仕事をというのが現状。(以前)忙しくなったと思って増やしたら、また休んでくださいというようなことも経験しているので、その辺はちょっと様子見ながらというのが現状」
感染が広がって仮に休業要請が出されることを考えると、簡単にスタッフも増やせません。
ようやく復調の兆しが見え始めていた県内の飲食業界にとって、オミクロン株の出現は大きな不安材料です。
海ぼうず本店 藤嶋慎太郎代表:
「ワクチンの接種率とか、去年とは違うのかなというのもあるものですから、前みたいな制限みたいなものが来るのは嫌だなと思う反面、来年あたりにまた同じような形の(制限の)状況が来るというのも予測しながら、今やっているというのはある、正直なところ」