ケルベロス株とは?その流行で忘年会はどうなる?
今週静岡県内ではオミクロン株の亜種・ケルベロス株の感染が初めて確認されました。感染拡大が懸念される中、年末の恒例行事にも変化が出ています。
浜松医療センター:矢野邦夫医師
「8000人・9000人・1万人もあり得るかなと思っていますけど、まったく予測ができないですね。もっといくかもしれないので、わからないです」
専門家も「予測できない」とする新型コロナの“第8波”
浜松医療センター:矢野邦夫医師:
「現在はBA.5(オミクロン株)が主流なんですけれども、現在、米国とかヨーロッパのほうで、ケルベロスっていうのがありまして、これBQ.1.1ってやつなんですけれども、これがかなりの割合を占めてきているんですね。アメリカだと、かなりBA.5(オミクロン株)を押さえつけてきて流行しています。これ(ケルベロス)はBA.5(オミクロン株)の1.2倍ぐらいの感染力ありそうなので、これが第8波は、すなわち12月の上旬ぐらいになってくると、かなりの割合を占めてくるのかなと推測しています」
ケルベロス株はオミクロン株の亜種。
県内でも静岡市内で今週月曜、県内初となる感染が確認されています。
気になるのはその「強さ」です。
Q重症化させる力は、ケルベロス株はどうですか?
浜松医療センター:矢野邦夫医師:
「おそらくBA.5と同じかなと思っています。BA.5の感染力を強くしたようなウイルスかなと思っているので、ケルベロスが流行したからといって感染重症化する人の割合が増えることはないかなと思っています」
年末の市民生活は?恒例の忘年会は?
こうしたなか、今、年末恒例の“あのイベント”にも変化が・・・
静岡市民 40代 営業職:
「コロナになってからは、(大人数は)禁止となってあまりやらなくなった。(やっても)こじんまりと5人~6人とかでやったりとかそういう感じ」
三島市民 50代 介護職:
「(忘年会の話は)職場では出ていないし、仲間内でも多分予定はないと思う。最近またコロナが増えてきているというのもあるし、怖いのでそういうのはやっていない」
コロナ禍で中止する人もいれば人数を絞る人もいる「忘年会」。
今年は“こんな動き”があるようです・・・
横浜市民 60代 出張で静岡へ:
「今年は11月中にやろうかなと。確実にこれから第8波というのが来るのでそういう意味では早めにやっちゃおうと」
袋井市民 30代 飲食業:
「(忘年会は)もうきのう終わっちゃった。
Qきのう終わった?
「きのう終わって、今年は早めにやろうということで店を貸し切りで終わらせた。ちょっと二日酔いです。」
街から聞こえてきたのは“忘年会の前倒し”の声。
例年より少し早めに開催してしまおうという動きの背景には、現在の感染再拡大があるようです。
Q1カ月早い忘年会というのは心境としては?
袋井市民 30代 飲食業:
「いつも通りと言えば変かもしれないが、やはり会社の仲間でやるということで、労をねぎらうではないが今年1年お疲れ様という感じなので別に1カ月早いからといって、何も感じなかった」
繁華街にあるこちらの居酒屋では、すでに「前倒し忘年会」で予約が埋まり始めていました。
大衆酒場いっせん 加藤那知 店長:
「(忘年会は)12月の半ばぐらいから 予約が入り始めるというのが例年の流れだったが、11月半ばのタイミングで週末7・8件ほど、すでに(忘年会の予約が)入ってきているという状態で、20名から30名ぐらいの席の予約というのも多数いただいている」
こちらの店では通常、11月は閑散期にあたり、客足もそれほど多くはないそうです。
ただ、この日は平日の夕方6時半ごろにも関わらず…。
大衆酒場いっせん 加藤那知 店長:
「当店のテーブル数は合計で20席で、いま12組ほど来店いただいているので、(席の)6割~7割くらいはこの時間で埋まってしまっている。きょうでも8名・9名の利用もあるので、先ほど話していた忘年会の前倒しというのも影響しているのかなと」
店側も予想外だったという「忘年会の前倒し」。
こちらの店ではすでに早めの対応を開始しました。
鍋料理など、忘年会用のコースの予約については、例年であれば今週末ごろからネット上に配信する予定でしたが、今年は1週間前倒しを行い、すでに受付を開始しています。
店側は来月の客足について去年の1.5倍ほど(約4500人)を見込んでいて、今年の締めくくりに期待を寄せています。
大衆酒場いっせん 加藤那知 店長:
「元々12月に期待感はあったが、11月・12月前半に前倒しされている分、後半も別にお客様が来てくれるという部分で考えれば、期待できる期間が伸びたと言うか、少し気持ちがズレる部分はあるが、、チャンスが増えたという形なので有難く思っている」