マスク着用が個人判断に 市民の昼の顔と夜の顔 開放感を感じつつもまだまだ心配
マスクの着用が13日から個人の判断にゆだねられていますが、実際に街中はどうなったのでしょうか?そこには様々な思惑や戸惑いが交錯していました。
13日からマスクを着ける、着けないが個人の判断に委ねられました。街で聞いてみると
静岡市民 50代 団体職員:
「基本的には外したいと思ってるんですが、まだ対外的にしなきゃいけない時期なので、状況見ながらなるべく外す方向で進めていきたいと思ってます」
Q会社ではいかがですか?
「きょうの午前中に通達があって、対外的に会議とか出る時にはしなさいという指示を受けました 」
「職場内では基本つけるようにということでお願いベースで依頼がありました」
Q個人的には外したい?
「そうですね。」
静岡市 20代 会社員:
「(会社では)感染のリスクを考えてというところで基本的には内部ではやっぱり密室が多いのでマスクしてる方が多いなという印象です」
Qマスクをしていない方はいる?
「話さない時はマスクをしないこともあるんですけれども、人と話す仕事なので基本的にはマスクをしています」
「着用を厳命されてるわけではないんですけれども、やはりリスクというところを考えておりますので、個人の判断に委ねると言ってもリスクの方を優先して考えてくださいというスタンスですね。」
しかし本音は、
静岡市 20代 会社員:
「花粉症なので今の時期は必須なんですけど取れることなら取りたいですね。」
「ワクチンも普及してきて感染対策も行えているのでそろそろマスクを取ってもいいんじゃないかと個人的には思うんですけど。人が多すぎる場所だとマスクは着用すると思いますけど。あんまり人がいないようなところだったら取ろうかなとは考えています。」
夜の繁華街では
13日の朝JR静岡駅ではマスクをしている人がほとんどでした。しかし、夜に静岡市の中心街で取材すると。
屋外ということもあってか、交差点を渡る人の中にはマスクをしていない人もいました。
静岡市の両替町にある飲食店「三田菜」。
こちらのお店では、店員がきのうからマスクを外して接客をすることを決めました。
三田菜 秋山 容賀子専務:
「(従業員は)きょうから本当にマスクを取りましょうということで。やはりいつも早く取りたい、私たち飲食だと大きな笑顔見せたいんです。お客さんに。マスクしてますと声もこもりますし、なんていうんですか、こちらの想い。これがいいですよとかって言うのも目だけで判断したければならないので。お客さんが。(マスクをしていると)すごく大変。3倍くらいの力を持って接しないとお客さんに伝わらないことがあったが、今回はそういうバリアが1枚なくなったことで素直に伝わるんじゃないかと思っている」
少しずつかつての日常を取り戻そうと、アクリル板も撤去しました。
店側のマスクなし対応に来店客は。
客:
Qきょうマスクをしない接客をどう思う?
「それはいいんじゃないですか。普通の病気だから、普通のインフルエンザと同じだから」
別の客:
「日本だけここまでマスクにこだわるのは、海外行くとマスクがないのが当たり前」
三田菜 秋山 容賀子専務:
「(従業員は)若干の恐怖心があるし、今までマスクの中で自分のこんな表情とか感情を殺すことができる。隠れてしまうことの安心感がいっぱいあったが、今回(マスクを)取ってしまうと表情からいろんなことの感情も全部お客様に伝わるので、多分非常に緊張してると思いますが、徐々に慣れていくと思います。(従業員には)勇気を出して、ある意味では取りましょうということは伝えてありますので」
店としてはマスクを外す方針ですが、従業員は画で見せてマスクをしていました。
従業員:
「もうお客様は全然いいと思うんですよ。もう5類にも認定されますし。きょうからなんで、お客様はいいんですけど。まだ僕たち従業員はまだそのお客様に不安を与えてはいけないとか。そういう意味ではしています。一応。でも後々はもうマスクのない世の中に早く、もう3年経ちますから、戻ってほしい」
Qきょうから秋山さんは外しているが、どうですか?
「いいと思います。やっぱママは美人だから外したほうが」
秋山さん:
「彼はすごい花粉症ですから、ごめんなさい。アレルギー持っているので」
およそ3年ぶりとなる、マスクなしの営業をしてみての感想を伺うと
三田菜 秋山 容賀子専務:
「非常に楽しいです。お客様も非常に楽しそうに接してくれるのでこの店では。でもやっぱり心配な方もいっぱいいらっしゃると思いますので。その点はよく考えて私もポケットにはマスクは入っております。こうやって」
マスクなしの営業は始めたものの基本的な感染対策は続けていく方針です。
また、新型コロナが感染再拡大した際は。
「今静かにしてるウィルスがどんな変異してくるかってことの怖さがありますけども。その時にはやはり従ってマスクをみんな、しましょうってことにしますけど。この期間だけは自由に元気に営業していきたいと思っております」