【新型コロナ】累積感染者、静岡市が県内最多に 中部地区の病床使用率78%で静岡県「急増から2週間で重症者」

静岡市感染者急増 累計で県内最多に 飲食店従業員のPCR検査実施へ

 11月から感染が急拡大する静岡市。1日、累計感染者が524人となり、浜松市の511人を抜いて、県内最多の自治体になりました。

静岡市会見(1日):「クラスターが多発したことが一番大きな原因。今後どのように抑え込むことができるのか、対策を考えていきたい」

 静岡市では、両替町界隈の接待やカラオケを伴う飲食店の従業員らを対象に、無料のPCR検査を行う方針です。

静岡市会見(1日):「今週中には関係の約1000店舗にダイレクトメールを送る予定。その後、申し込みをしていただき、唾液をとる容器を郵送して指定の日時に街中のとある場所に持ってきてもらう」

静岡市など県中部の病床使用率78%に

 一方で、県内の医療現場の状況は深刻さを増しています。特に静岡市を含む県中部のコロナ病床の使用率は78%に達しました。

静岡県会見(1日):
県「東部64%、中部は78%、西部は32%」
Q.中部が7割超えているが?
県「完全にひっ迫している」

県全体の病床使用率も、きのう時点で54%となっています。さらに…。

画像: 2日現在の病床使用率

2日現在の病床使用率

静岡県会見(1日):「重症者の病床は29人分の8人の重症者。(重症者用病床使用率は)27.6%。25%という国のステージ3の基準は超えている」

 県内の重症者数は、きのう時点で、過去最多の8人となりました。県は今後の重症者の増加に危機感を募らせています。

静岡県会見(1日):「感染者急増から2週間くらいして、重症者が出てくる。看護師の仕事、大変な業務内容なので、1人の重症者につく看護師も増え、病院の負担が重くなってくる。そうすると、ベッドが空いていても入院者をケアするのが難しくなる」